2013-2014釧路ロータリークラブ　第5回（通算3275回）例会

会長の時間

会長挨拶　吉田　秀俊　会長

　皆さん、こんにちは。７月28日、全日空ホテルで『第2500地区の財団セミナー』が開催されました。釧路クラブから脇幹事、田中エレクト、ロータリー財団の清水大委員長、米山奨学委員会の工藤委員長と私の５人で出席しました。午前10時30分〜16時まで長時間になりましたので、時々襲ってくる睡魔と戦いながら、皆さんの話を聞いてきました。午前中は、米山記念奨学会の話で、４名の方がいろいろお話しされました。その中から何点かお話しをさせていただきます。 　昨年度、米山記念奨学会の寄付金が総額で13億2,500万円だそうです。これを１人当たりにしますと、15,046円（全国平均）になります。昨年に比べると2.4％寄付金が増えています。ちなみに、2500地区の平均額は、7,288円で、大体半分以下となります。この金額は、地区ごとに見ると全国で34番目で、最下位です。最下位の2500地区で、うちのクラブの平均を見ると、特別寄付も含めて4,598円です。これは第７分区内で上から５番目となります。金額的には、かなり低い位置にあります。
　うちのクラブは、嵯峨記念育英会を行っていて、独自の育英資金がありますが、それを加味しても低いレベルだと再認識させていただきました。この現実を踏まえて、今年度の工藤委員長は、「今年は特別寄付を皆さんにお願いをして歩く」と頑張っておりますので、声をかけられたときには、皆さん、是非ご協力をよろしくお願いいたします。 　午後から、財団セミナーがありました。清水パストガバナーと小船井パストガバナーを含めて、11名の方からお話しがありました。財団セミナーは、今年度から実施される『未来・夢計画』がメインテーマとなっていました。この件については、パイロット地区として３年間いろいろな経験をされた『第一ゾーンのＲＲＦＣ』の岩渕均さんから、１時間程度いろいろお話しを聴きました。この場でその内容をお話しできれば良いのですけれど、時間の関係と私の習熟度に問題がありますのでこの場では割愛させていただきます。
　本日の例会は、後ほど小船井パストガバナーにご登壇いただいて『規定審議会』について報告をいただきたいと思います。小船井さんは、４月21日から26日まで、シカゴで開催された規定審議会に参加をしておりますので、内容を詳しく知っておられると思います。先日、『規定審議会決定報告書』が約50ページの本が出てきました。まださわりを読んだだけですので、いろいろかたちで変更になっていると思います。 　本日は、この分厚い資料の中から、私たちに直接関係あるだろう規定について、小船井パストガバナーからご説明をいただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。今日の会長挨拶はこれで終わらせていただきます。ありがとうございます。

本日のプログラム

規定審議会報告

小船井　修一 パストガバナー

それでは、あと25分でお話しさせていただきます。国際協議会の研修リーダーが、来年の１月にサンディエゴで開催されます。ガバナー・ノミニー、北海道の2500地区では帯広の奥周盛（おく・しゅうせい）さんが参加するのですが、私の方は、１週間前に行って２週間サンディエゴで研修をする側になりました。清水幸彦先生が20数年前に研修リーダーを務められ、うちの地区としては20年ぶりぐらいだと思います。 今度は、『規定審議会』のお話しです。清水パストガバナーも規定審議会に参加されていいまして、モナコで行われたときなど、２回代表議員をされています。私も２回目です。2010年にシカゴで参加して、2013年の規定審議会にも参加しました。 ４月21日から１週間、シカゴに。シカゴの中心街マリオット・ダウンタウンには、『マグニフィセント・マイル』という1.6�qの摩天楼があります。摩天楼という言葉があるのですけれど、その言葉はニューヨークから発祥したのではなく、シカゴが摩天楼の最初です。シカゴで大きな火災があって丸焼けになった時に、大きなビルを建て始めたということです。マリオットホテルはアメリカの国のホテルです。 世界532の代表議員、１地区でひとり。それもパストガバナー経験者でなければ出ることはできません。そして、ＲＩ会長、元会長・理事・財団管理委員、定款細則奉仕委員会委員、事務局等、約700人が集まる大きな国際会議です。 皆さまはご存じないかも知れませんが、規定審議会の費用として、全世界から毎年１人１ドルの人頭分担金をいただいています。３年間で約400万ドルが集まるお金を、１週間で使ってしまうということです。21日日曜日からオリエンテーションが始まり、22日から26日まで。朝食後、９時から６時まで、６日間連続で開催されています。 規定審議会の構成ですが、規定審議会は何かということからお話しします。先ほど申し上げた各地区から代表議員がひとり、それから投票権を持たない議員（議長・副議長・議事運営設立の専門家、定款細則委員会委員、ＲＩ会長・ＲＩ会長エレクト・元ＲＩ会長全員、ＲＩ理事会のメンバー、事務総長、ロータリー財団管理委員会委員）の様々な人が200数十名、合計で700人ほどの人たちが集まる会議です。 何を審議するか。立法案がありますが２種類あって、ひとつが「制定案」、もうひとつは「決議案」。制定案はご存じだと思いますが、手続要覧（今は青い表紙のページになっております）2010年度版があります。その中の、組織規定。組織規程というのはＲＩの定款、ＲＩの細則、そして標準ロータリークラブ定款、これを組織規定といいます。が、これを改正するのが制定案でして、制定案を改正するには３年に１度の規定審議会でなければ改正できない。 もう１つ付け加えさせていただきますと、標準ロータリークラブ定款はＲＩに加盟したクラブは、これを遵守するよりも守ることを義務づけられています。これが前提になっています。 例えば、標準ロータリークラブ定款は、「例会を毎週行います」或いは、「理事を組織します」など様々な部分で運営に関しての根幹に関わることについて、規定されているということです。基本的に「うちだけは、例会が月に1回で良い」などということが出来ないということ。要は、標準クラブ定款が義務づけられていることを前提にご理解いただければいいと思います。 それから、決議案。これは、組織規定以外の理事会に対してものを言うもの。ロータリー財団は、国際ロータリーとは別組織です。ロータリー財団はイリノイ州の州法に則った財団です。このロータリー財団に対して、規定審議会は基本的なロータリー財団の運営に関わることについて決定することは出来ませんので、決議案の中で「財団はこうするべきだ、ああするべきだ」という提言をさせていただく場が決議案というものです。この２種類の立法案です。 今年、2013年で提出された立法案は、合計で173件あります。その内、制定案は手続要覧に関わる部分が142件、決議案が31件。理事会からの提案が18件、そして日本からの提案が22件（うち、制定案が16件、決議案が６件）あります。ちなみに、この日本からの提案の中で制定案に、釧路北ロータリークラブが制定案を１件、13−130という番号で出しております。 立法案の審議についてです。これは毎回同じだと思いますが、提案者（立法案を提案した地区、或いはＲＩ理事会のメンバー）が提案の理由を数分間、英語か公式の言語（ロータリーの公式の言語には、日本語や韓国語、英語、スペイン語、フランス語など７カ国の正式の言語があります）で話していいのですが、その中で、賛成・反対の『ロバート議事法』でセコンド（支持してもらう）をして、賛成か反対か、もし、修正する場合には修正案を出してもらって、修正案を採択された場合の提案を審議するという流れで、ロバート議事法どおりに運営をされます。 2013年の審議会の結果ですが、制定案142件のうち、採択が53件です。それから決議案の31件のうち、採択は６件でした。合計59件です。先ほど、会長の方からお話がありましたが、制定案の採択された中身で決定報告書が配布されます。これは各クラブに１部配布されます。 ＲＩ理事会と日本からの立法案の中で、ＲＩ理事会は採択が18件のうち11件。日本からの22件のうち立法案では、採択が４件、決議案では３件。次に、これは、私から説明をさせていただいて日本語で行いました。2500地区の提出立法案10−130で「自然災害時に人頭分担金を減免または猶予する件」、釧路北ロータリークラブが出しました。この中身ですが、人頭分担金は基本的には、猶予を決定するのはＲＩ理事会です。理事会が今回の東日本大震災について理事会が猶予をすることが決定されたのですが、「それを自動的に行いましょう」という提案です。北クラブが出したものが「348対145」で採択をされました。 ちなみに前回、10−182という決議案、これも釧路北ロータリークラブが出したもので、これも圧倒的多数で採択されました。私が出た２回とも、立法案の提出の提案者になり、そして２件とも賛成を受けたのでラッキーだったと思っています。 規定審議会の終了後の流れはどのようになるかですが、閉会10日後に事務総長に報告されたものが、決定報告書として2013年６月14日にインターネットで全世界の各クラブに届けられております。ちなみに、私が届いているかと聞くまで誰も知らなかったということですが、重要なことは、この決定報告書を見てからの反対投票があります。 基本的には、この案件に対して、例えば「クラブとしては反対だ」という意見がクラブ理事会で決まった場合には、８月23日までに反対投票をします。そして、８月23日に締め切られた反対投票が、全世界のクラブ数の５％を超えると、７月１日からの発効できなくなります。５％未満でしたら決定報告書どおりの結果になる。そして、反対投票が５％以上の場合は、賛成か反対かの投票を全世界で国際ロータリーはしなくてはいけません。その郵便投票またはメールでの投票要請が来ると思いますけれど、そのときに半数未満なら効力が復活し半数以上だと無効になる。そのようなことがルールですけれど、過去このようなかたちで無効になった事例はないようです。 基本的には、決定報告書どおりで2013年度７月からはクラブ標準定款、組織規定が発効されるとご理解いただければと思います。 注目された立法案がいろいろありますが、『13−12　出席規定に奉仕の要件を含めるように改正する件』、これは通りました。例会以外に、例えば『ＮＡＲＩＴＡのゴルフ会』を親睦の機会にしようということで、クラブの親睦の時間として例会扱いにすることが出来るようになりました。衛星クラブは後ほど説明します。クラブの例会は、毎週になりました。それから、仕事をしたことがない人（よくわかりませんが主婦）が職業分類として入ることが出来るようになりました。『13−69　新世代奉仕を青少年奉仕に変更する』ということで、標準クラブ定款も変わると思います。 抜粋して2013年７月1日から有効になる手続要覧の主なものをご説明させていただきます。『13−02　幹事を理事会のメンバーと規定する』。今までは「幹事を理事会メンバーにすることが出来る」と書かれてありました。義務ではなかったのです。うちのクラブは幹事が元々、理事ですから関係なですけれども、一応は「幹事が行うべきである」という文言になります。 『13−03、役員に副会長を要請して進めることが出来る』。これも今までは入れていませんでした。うちのクラブの副会長もＦＡも理事です。今までは入れなくちゃいけないものが、入れなくても良いということになったのです。基本的には、理事会が決めることですが、入れなくても良いことになりました。 それから、『13−16　クラブ会長は、少なくとも１年以上在籍するべきである』。うちのクラブは100人近いクラブで、入会１年未満の人がすぐに会長になることはないと思いますけれど、このようになります。同一クラブへの再入会の入会金の免除。もう一度入った方、今までは取っていなかったと思います。今度は「入会金はいりません」と。 これが問題の、『13−12　クラブの奉仕活動参加を出席要件とする』。その他のイベント活動を含んだ修正動議は可決して、半期に半年間で12時間の奉仕活動を行えば例会の50％に相当する。例えば、例会半年に23〜25回の半分、11回〜12回に相当するということになりました。今後、クラブ定款のクラブの細則でどのように決めるか、これは理事会の皆さまの判断の材料になると思います。 それから、「欠席による会員身分終決終をすることが出来る」に変更。これはシャルからメイ。要するに今まで義務から任意になり、出てこない会員でもクビにすることはないとなりました。当然うちのクラブは先取りしているはずです。 それから、『13−22　病気による欠席は理事会で12ヶ月以上認める』。今までは、12ヶ月以上認めていなかったことを皆さんご存じないかと思います。出席の計算にはなりません。 『13−23　欠席免除の65歳以上の年齢制限を廃止する』。規定審議会で65歳以上でなければ駄目だというものが撤廃されました。私も出席免除になることができます。これは多分たくさんいるのではないでしょうか。 『13−27　ＲＩ役員の配偶者も欠席も規定免除出来る』、これは関係ない話。それから28、不可避的な会員の欠席や理事会にて正当に承認させた場合は、人道的にも出席率から除外し、例えば直接関与する慶弔の歳の欠席（病気入院、悪性インフルエンザ）等も一応欠席しても免除、それについては、どんどん活用されるべきかも知れません。 　『13−32　衛星クラブ』。例えば、釧路市内に新しいクラブ作るといっても25人を超えないとＲＩは承認しません。その意味では、例えば「10人集まったから仮クラブとしてなんとか運営を行いたい」というときに、釧路ロータリークラブはスポンサーになって「衛星クラブになりなさい。衛生クラブとして釧路ロータリークラブのメンバーに入会してもらう」というかたちになる。このようなことが承認されました。 　『13−48　出席者理事会メンバーの２／３を下らない賛成投票によってその会員義務をを終決する』ということは、その前には、"出席"がなかったので、理事全員の２／３以上の賛成がなければ退会させることは出来ないというものが、出席したメンバーで出来ることになりました。 　『13−49　移籍』、従来は、書いてありますけれども「職業分類の元に現実に職業活動に従事しなくなった」という条件があったのです。移籍をする場合、「もう俺、仕事を辞めた、仕事がなくなったから他へ行きます」。このような場合以外は、移籍が出来ませんでした。これも空文でした。簡単に今までも移籍していましたけれど、これも削除されました。 それから移籍ロータリアンは、例えば釧路ロータリークラブを辞めて、次に北クラブへ行きたいという場合、釧路北クラブが釧路ロータリークラブからの推薦状がほしい、と言うことができる。ただ、これは義務ではない。基本的に移籍に関しては、ルールがなくなり、誰でも移籍することが出来ることになったのです。それから、「金銭的債務の回答がない場合の債務をなしとする」。要するに「入会金を釧路クラブに払わないまま北クラブへ行ってしまった」という場合その人は移籍出来ません。その意味では、金銭的債務がなければという前提は残ります。それから『地区協議会』、これも名前だけですから『地区研修協議会』と名前が変わりました。 『13−69　新世代奉仕を青少年奉仕に変更』となりました。名前が変更になっただけで大騒ぎでした。 今回の立法案、2001年が600くらいの立法案が出ましたけれども、今回は200を切りました。清水先生が行っていた頃もすごく立法案の数は多かったと思いますけれども、今回、私すごく楽でした。朝９時から６時まで。私、議事録を作っていましたので議事録をそのままインターネットでガバナー事務所へ送って、夜は夜中まで飲んでいた感じで、毎晩飲み歩くだけの体力を温存できました。次、誰が行かれるかわかりませんけれど、立法案の数が減っているということは基本的には、安易なルールという意味で、手続き要覧に関しての感心が薄くなってきたのでは、と危惧されます。 それから、大きな問題が理事会提出の制定案がどんどん増えて来ています。基本的にＲＩ理事会が何かと変えるときには、規定審議会を通さないと変えることは出来ません。規定審議会に対して、理事会は相当なプレッシャーをかけながら制定案を出してきます。例えば「人頭分担金を20名にしましょう」とか、「法人会員制度にしましょう」、法人会員とは、例えば法人会員が５社まで良いとか、法人会員が３名まで入れる。要するに15名まで入会することが出来る等、ロータリーにとっての基本的な部分に関して変更をして行こうという流れが理事会は持っていることに対して、我々としては危惧感を持っています。ただこれは、どんどん加速するであろうと我々は思っています。 『13−11　出席義務を改訂する件』、これは撤回しましたけれど、先ほどから言っている『例会の出席報告を止めましょう』。「地区の方のガバナーに出席率を報告する必要はない」ということは、「出席率をクラブが計算する必要はない」。ということは、「出席に関しては自由です」という結論です。このようなものを理事会が出したのに関しては、撤回をした。等、基本的に我々にとっての今までの常識だったものを覆そうという動きがあることだけご理解いただければ幸いです。 これは、シカゴです。左の写真にロータリーのマークが付いていますけれども、これはハリスのお墓に行って来ました。それで左側にロータリーのマークが付いて、右側にライオンズの創始者である、メルビン・ジョーンズのお墓もあります。このシカゴの郊外にあるお墓には、ライオンズとロータリーのマークが付いた入り口があって、下には北さんという以前ＩＭで来られた方、今年の理事です。左側は、姫路の研修リーダーの三木先生という歯科医の方です。これは、ポール・ハリスのお墓です。ポール・ハリスの家も見て来ました。100年以上前、1905年に建った家ですが、まだ残っています。 丁度29分になりましたのでこれで終わりますけれど、理事会としては早急に釧路のロータリークラブ定款を変更することを私としては要請したいと思います。３年前、尾越会長のときは、尾越会長が中心になって改正しましたので、尾越会長の指導を受けながら、私も力になれるところがありましたら手助けしますので、いまの中での定款そして細則の中で変更するべきものが仲間たちでどうするかをご検討いただくことをお願いして報告に代えさせていただきます。以上です。どうもありがとうございました。


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