2013-2014釧路ロータリークラブ　第33回（通算3303回）例会

お客様紹介

吉田　秀俊　会長

皆さん、こんにちは。それでは、本日の来訪ロータリーアンとお客さまのご紹介をさせていただきます。はじめに、ＲＩ2500地区第７分区ガバナー補佐・北川健二君。続いて、嵯峨記念奨学生の生徒さん２人が見えています。先日、釧路湖陵高等学校を卒業しました・中島　捷君、釧路明輝高校を卒業しました・前川　輝君、本来であれば武修館高校された・田村　桃子さんも出席予定だったのですが、風邪を引いていて、代理で引率の先生がお見えです。武修館高校教諭の今野　公一さん、前川　輝君の同伴者の榊原　恵美さん、以上で紹介は終わりますが、北川ガバナー補佐が，先日のＲＩのお礼で見えていますので、早速、ご登壇をよろしくお願いします。




北川　健二　ＲＩ2500地区ガバナー補佐

　こんにちは。３月１日に行われたＩＭに、釧路ロータリーさんから多数の参加いただきありがとうございました。当日、田中ＲＩ直前会長が来るということもあり、例年よりも多い参加で無事に終了することができました。開会セレモニーの中では、ペットボトルのことについて吉田会長から報告をいただきました。ありがとうございます。また、メインプログラムのディスカッションでは、泉先生、または釧路ロータリークラブ様から資料と写真等をいただき、内容をまとめることが出来ました。改めてお礼申し上げます。ありがとうございます。ディスカッションの中では矢澤先輩をはじめ、多くの方にこちらからの質問に答えていただき感謝申し上げます。 講演会では、田中ＲＩ直前会長の張りのある声にびっくりしました。出来るだけ高い目標を掲げ、人生においても、ロータリー活動においても，邁進していきたいと感じました。祝いの広場では，スコップ三味線もありましたが、和やかな雰囲気で最後まで楽しく過ごすことができました。 今回、田中夫妻に出会うことによって、気さくな温かい人柄に触れることができました。謙虚さ、そして誰にでも平等な姿勢を改めて学ばせていただきました。本日は、時間をいただきありがとうございました。釧路ロータリークラブの皆さまにはこころから感謝を申し上げております。ありがとうございました。

会長の時間

会長挨拶　吉田　秀俊　会長

　こんにちは。今日のお天気ですが、２〜３日前までは「猛吹雪で大荒れになる」と予報が出ていましたが、奇跡的に雪雲が釧路を避けて行きましたので、無事に例会を開催することができました。 さて、先日開催したＩＭは、田中作次前会長をお迎えした中で、大変盛況のうちに終わることが出来ました。今回のＩＭは、先ほど北川ガバナー補佐が話していたとおり、「歴史から先人の情熱を学ぼう。ロータリーの未来に向けて」というテーマで開催されて、北川ガバナー補佐の熱い思いが十分に反映されたＩＭだったのではないかと感じています。 　大会当日、当クラブから大勢の皆さんに出席いただき、発表の場面が非常に多かったのですが、今回のＩＭでは副幹事の後藤君が事前の打ち合わせの段階から関わってくださり、表には見えない部分で大活躍されていたということを、この場で報告したいと思っています。皆さんには全員登録をはじめ、色々な形でご協力していただいたことを、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。
　さて、日本中を震撼させた「東日本大震災」が、まもなく３年目を迎えます。３月11日は、釧路市内でも激しい揺れが長時間続いていて、今でもその感覚をハッキリと覚えています。被災地の東北地方では、その後でも大きな余震がたびたび発生していて、未だに予断を許さないような状況が続いています。地震と津波で被災した宮城県や岩手県では、徐々に復興の兆しが見えていますが、原発の放射能で汚染している福島の被災地では、未だに手つかずの状況が続いている状態であります。
　昨年９月、"水からプロジェクト"の関係で被災地の浪江町に視察に行きまして、その時の悲惨さを目の当たりにしていますので、原発事故の怖さを強く感じています。福島第一原発から３年経過した現在でも、全く収束の目途が立っていませんし、その中で現在停止している原発を再起動しようという動きが出始めています。今回の忌まわしい事故を教訓にして、原発の完全停止や再生可能エネルギーの開発が加速するのではないかと期待していましたが、エネルギーの安定供給、コスト面、政治的な思惑も絡んで、なかなか我々の思う方向に進んでいないのではないかという感じがしています。
　私は、原発を車に例えるならば、燃費も良く・スピードは出ますが、ブレーキという制動装置がつながっていない車ではないかと感じています。１日も早いブレーキの開発を願いまして、会長挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。

本日のプログラム

嵯峨記念奨学生報告会・教育のあり方について

嵯峨記念育英会　矢澤　武彦　委員長

　嵯峨記念育英会の矢澤です。今日は、晴れて卒業する嵯峨記念育英会の奨学生の皆さんをお招きしています。今、インフルエンザが流行っていて、４人おいでになるのですが、病気やその他の関係でお２人しか来ていませんが，めでたく卒業したということで、スピーチをいただきたいと思います。それから、その後にうちの財団の理事長である吉田潤司からお祝いを述べさせていただき、公立大の講師をしている甲賀副委員長から公立大の現状ということで、時間内でお話しいただく予定になっています。よろしくご静聴ください。 初めに、湖陵高校を卒業した中島　捷君、よろしくお願いします。



釧路湖陵高等学校　中島　捷　君

　今日は、このような場にご招待いただき、誠にありがとうございます。この度、中島　捷は、無事に湖陵高等学校を卒業することが出来ました。皆さんのおかげです、ありがとうございました。 僕の進路はもともと医者という進路でして、そのために医学部に進みたいと思っていたのですが、つい先日、京都大学の医学部を受験してきました。10日に合格発表なので，今はまだ合格待ちという状況でして、毎日食事が喉を通らないないという非常に不安でいっぱいの生活を最近は送っています。京都大学がもし不合格になったとしても、慶應義塾大学がすでに合格が決まっていますので、京都か慶応のどちらかに進む事にはなりますが、人を助けたいという志には変わらないので、どちらにしても今後も努力を続けていきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。



釧路明輝高校　前川　輝　君

　こんにちは、釧路明輝高等学校を卒業した前川　輝です。進路は就職で、第一希望の大塚製薬に内定をいただいて、４月からは研修で徳島に行ってくるのですが、新たなところで頑張っていきたいと思っています。高校の学校生活では、"釧路北・明輝"として初めての全道大会に出場できた野球のレギュラーとして貢献できて、部活動が一番思い出に残っているので、その頑張りを糧に新たな環境で頑張っていきたいと思います。本日はありがとうございました。



武修館高校　教諭　今野　公一　先生

　武修館高校の今野と申します。本日はお招きいただきありがとうございます。本来であれば、奨学生の田村　桃子が皆さまに報告をする予定でしたが、「本日ギリギリまで体調を整えるようにしていましたが、大変申し訳ないです」と本人とご両親がとも言っていました。本人とご両親は、非常に嵯峨育英会の奨学生として、認めていただいた事に感謝していました。田村　桃子に関しては３年間、私が担任をしてきましたが、非常にコツコツとこまめに色々なところで活躍してくれていた生徒でした。無事、３月１日に卒業式を迎えることになりました。本人は、教育に関する研究者を目指していまして、現在は大学の合格待ちの状態です。良い報告がこれから舞い込んでくるのではないかと、私も期待しているところであります。本日、欠席ではありますが、代わりまして皆さま方にお礼申し上げます。どうもありがとうございました。



嵯峨記念育英会　理事長　吉田　潤司　会員

　皆さん、こんにちは。釧路ロータリー嵯峨記念育英会理事の吉田です。奨学生の皆さん、本当におめでとうございます。皆さま方はこれから大学生になったり、就職したり色々な道があると思いますが、「Do Your Best」・常にベストを尽くす気持ちで頑張っていただきたいなと思います。嵯峨記念育英会につきましては、何回も話しているので話すことはないですが、改めて学生さんに経緯を少しだけご説明します。 このロータリーには米山奨学生がありますが、これは昭和32年頃に出来たと思います。これは東京です。 釧路ロータリーの嵯峨記念育英会は昭和38年に出来ました。釧路の港をつくった方で、漁業の神様で、偉大な人・嵯峨さんが嵯峨岸壁という岸壁をつくりました。当時、釧路の船はまだ動力船ではないときで、動力船を導入したことから、飛躍的な発展を遂げたのです。 その嵯峨 久さんは苦労して商売を成功させたのですが、自分はどうしても勉強したかったのに非常に貧乏なためできなかったので、何とか財をなした時に「釧路の苦学生の未来の為に奨学金をやりたい」とされましたが志半ばでお亡くなりになりました。その後に就いたのが、嵯峨 晃さん。この、晃さんも、久さんもロータリアンで、ガバナーを経験されています。 晃さんがお父さんの意思を継いで、育英会を作ろうとされました。昭和38年というと、もちろんインターネットもなければ、電話も回線を時間待ちで繋がるような市外通話の状況ですから本当に苦労して、よくぞ私は育英会を作ったなと思います。事務所には、当時の膨大な資料がありますが、今でもきるような状況ではないなと思うのです。こうして作って、今日まで来ました。 昭和50年、釧路ロータリークラブが50周年を迎えた時に、これを釧路ロータリーに移行しましたが、当時は『釧路ロータリー嵯峨記念育英会』という名前になっていますが、"釧路ロータリークラブ嵯峨育英会"になってないのは、当時はロータリーに移管したいときには、釧路市内のクラブ皆さんが協力して理事・議員をしていた時代が２年間ほどありました。でも、なかなかバラバラで行っていて機能しないということがあり、釧路ロータリーが全面的にやろうということから、50周年記念の事業ではないですが、受け継いで今日まで来ました。 現在、その後、ロータリーの育英会も色々と進化して、公益法人になって現在に至っています。 ４名の奨学生を毎年選考していますが、どうぞ皆さま方も財団奨学生だったことは、そんなに思いは持たなくても結構だと思いますが、その嵯峨久さん、晃さんが作ったこの思いを心のポケットの隅にいれてもらい、先ほど言いましたがベストを尽くす気持ちで頑張っていただければ、嵯峨久さん、晃さんも喜んでくれると思います。奨学生の皆さんはこれから辛いこともあるでしょうが、楽しいことも沢山ありますので、一生懸命頑張って進んでください。おめでとうございます。



甲賀　伸彦　副会長

ここからは、時間が余ったということで、私がお話しさせていただきます。 今までの先輩方からいただいた奨学金を元に高校３年間やってきたと思いますが、そのことを忘れずにご活躍されることを期待しています。頑張ってください。 今日は、教育についてなのですが、僕は釧路公立大学で２コマ授業を持たせて貰っています。平成12年からは"簿記１"・"簿記２"の前期・後期。途中平成15年位から"簿記３"の2年生の授業で、平成19年からは３〜４年対象の"経営分析論"を持たせてもらっています。 今日は釧路公立大学が地元にあっても、まだ中身を知らないと思うので、どんな運営をしているかを約10分でお伝えしたいと思います。 まず、公立大学は、昭和63年４月に出来ていて、相当経っています。その時は、経済学部・経済学科のみで開校しました。平成８年４月に、経済学部の中に経営学科が設けられています。翌々年に、北海道教育大学釧路分校さんとの単位互換協定といって、「どちらの大学に行っても単位が取れます」といのが締結されています。小磯先生がやられていた「地域経済研究センター」も大学の中に設置されていました。"授業を持たない小磯先生"ということで学内でも多少批判があったということですが、地域に対する貢献度が高かったので、やはり地域の大学として非常に良かったと思います。 この釧路公立大学ですが、事務の運営の仕方は、皆さんにご案内のとおり、近隣市町村の事務組合ということで運営しています。大学事務局の学生課にいますと、釧路市の職員さんがほとんどで、釧路市からの出向で何年かすると戻っていく形をとっています。学部としては経済学部ですから、いわゆる人文科学、自然科学そして社会科学の３つの体系に分ける中の社会科学の中のひとつです。社会科学という経済学ですが、どこにモデルがあるのでしょうか。皆さん方が築いている社会にあるのですが、学生に社会に触れてほしいと思って、１年生や２年生に「君たちはアルバイトをしたことがあるのか」と聞くと、ほとんどしたことがないのです。いま、３年生を持っていますが、最初の授業の時に「アルバイトはしたことあるか、社会に触れたことはあるか、お金をもらって源泉で引かれて税金を払ったことがあるか」と聞くと、半分以上が実社会を経験していない生徒が多いのです。では、親が裕福なのかというと、奨学金を借りている人が相当いますので、何人かに聞いてみたら「アルバイト先がない」のだそうです。せいぜい、塾や飲食店などのバイト、そのような所しかないので、なかなか実社会を体験することがないということで、少し可哀想に感じているところであります。もし、皆さま方の所でアルバイトの募集があれば、大学の学生課に言っていただければと思っています。 あと、面白いところでは、我々はいま台湾との交流をしていますが、海外との交流ということで、大学と提携しています。カナダのバーナービー市にあるサイモンフレイザー大学と提携しています。もう一つが、カナダのノースバンクーバー市にあるキャピラノ大学と提携しています。あと、韓国の太田市という場所で牧園大学と提携しています。実は、台湾とも提携しています。明道大学です。ロシアのユジノサハリンスク市にあるユジノサハリンスク経済情報大学の５つと提携して、交換留学生と交流しています。 　どの位の生徒がいるかですが、定員としては経済学部全員で300人の学校です。経済学科が200人、経営学科が100人の２対１の割合になっています。どの位の割合の入試になっているかというと、推薦で入るのは110名で、約３分の１は推薦で入っています。実は、その中に、帰国子女でセンター試験を受けない試験があります。また、社会人入学というのがあって、３年以上の社会を経験したら試験を受けないで、社会人入学というのがあります。前にうちの事務所にいたすずきけいすけという人で、今"茶番の味"に連載を書いています。彼は社会人入学で入学して、釧路公立大学を出て初めての税理士になっています。 一般入試で、約３分の２で約190名入っています。推薦入学ですが、105名のうち、釧路公立大学事務組合に関係する、釧路市・釧路町・厚岸町・浜中町・標茶町・弟子屈町・鶴居村・白糠町の市町村の高校生が推薦で入るのが約27名です。意外と少ないのです。それ以外のところから72名が入ってきます。更に普通科から入ってくるのが６名という形になっています。では、地元の人はどれ位いるのかというと、300人の定員で、去年入った人間が313名です。その内、女性が107名で３分の１が女性となっています。北海道からはどれ位いるのかというと、202名で約３分の１です。その内、女性が63名になっています。実は、経済系の大学が東北以北では少ないのです。東北の方の入学が非常に多くて75人もいます。その内、35名が女性です。東北が70〜80名ほどになっています。そのほか、関東・北陸からもいて、沖縄も毎年４人位います。このように全国から集まる仕組みの大学になっています。 では、就職はどのようになっているかですが、1年生の授業の時に「公務員になりたい人は？」と聞くと、半分位が手を挙げます。では、実際にどの位なっているかというと、10％の30人位しか公務員になれていません。公務員の部分では、高い比率と思っています。 今日は、ここに昨年度釧路ロータリークラブの会員さんに就職でお世話になっているリストがあるのでご紹介いたします。釧路内燃機さんに１名入っています。それから、三輪商会さん、北洋銀行さん。釧路信用金庫さんが4名です。「そのうちに釧路公立信用銀行になるのではないか」と理事長が申していました。笑っていただいてありがとうございます。大地みらい信用金庫や東京海上日動火災、日本放送協会(ＮＨＫ)、釧路新聞社、ＪＲ北海道さん、三ツ輪運輸さん、孝仁会さんとなっています。あくまで４月までに決まった情報であります。釧路ロータリーの皆さまには公立大学を支えていただいております。 「今日こういうお話する」と事務局に話をしたら、「ぜひ『求人のお願い』を持って行って皆さんに渡して欲しい」と言われましたので、ぜひご覧いただければと思います。 非常にまじめな生徒が多いです。やんちゃはしませんが、堅いまじめな生徒が多いので、そういう意味では企業を支えてくれる人材になるのではと思っています。 あと１分位ですのでこれで最後にしますが、１・２年生の"簿記１"を教えていた時に、"簿記１"が前期とすると"簿記２"が後期なので、１年生の時はバラバラにすり鉢型の教室に座っているのですが、夏休みが過ぎて"簿記２"の授業に入ると、ちょうど真ん中に４〜５組のカップルが誕生します。その周りには生徒が集まらないのです。大体見ていると、男性が女性に敷かれています。「強いのだな」と。彼らに聞いたことがあるのですが、「付き合っていて良いね」と話をして、「もしかして、一緒に住んでいるの」と言ったら、一緒に住んでいる方が多いそうです。誘うのは男子から多いそうで、「どうやって誘うの」と聞くと「部屋代をシェアすると、安くなるよね」と言って一緒に住んでいるそうです。ただ、これは悪いことではなくて、色々な地方から出て来ていて、寂しい部分もあるのでしょうから。「このまま上手く結婚までいってほしいな」というのがその時の実感でした。ちょうど時間になりましたので、公立大学の現状と感想を述べさせていただきました。どうもありがとうございました。

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