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釧路日台親善協会
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2014-2015釧路ロータリークラブ 第6回(通算3324回)例会
会長の時間
会長挨拶 田中 正巳 会長
改めまして、こんにちは。先週の納涼ビール例会では、多数の皆さまにご参加いただきまして、楽しいひと時を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。
話が変わりますが、武修館高校が北北海道大会で優勝して、8月9日に開幕する全国高校野球大会に出場することになり、会員の皆さまから沢山の募金をいただきました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。集まった募金は、昨日、私と天方副会長と黒田幹事の3人で武修館高校に届けてきました。
高橋校長には、お忙しい中、校長室でいろいろなお話をしていただき、「第6回全国高校野球北北海道大会決勝で、史上初の釧路勢決戦を制した武修館高校が、釧路市内勢として35年振りに甲子園を決めたこと、学園創設50周年・野球部創部40年の記念の年に優勝を果たして、感動・感激を運んでくれた」と大変喜んでおりました。
その後のテレビ・新聞報道で、武修館高校は大会7日目の第2試合2回戦で八戸学院光星と対戦することが決まりました。夏の甲子園で1度も果たせていない初優勝を目指して、皆で応援していただきたいと思います。
また、第67回釧路港まつりが8月1日から3日間の日程で開催され、大漁ばやしパレード、市民踊りパレード、今年で10回目となる船漕ぎ大会など、天気に恵まれ夏を彩る祭りの花一色でした。たくさんの人で賑わいこんなに大勢の人が釧路にいるのかなと思い感動しました。
この後の予定は、8月23日に紋別ロータリークラブ60周年記念があります。清水パストガバナー、私と黒田幹事、山本副幹事の4人で出席してきます。8月23日・24日の2日間、「全道中学親善硬式野球大会」が市民球場で開催されます。皆さまには沢山の応援をよろしくお願いいたします。会長の挨拶とします。ありがとうございました。
お客様の挨拶
国際ロータリー第2630地区・岐阜城ロータリークラブ 澤田善吉 様
皆さん、こんにちは。今、ご紹介いただきました、岐阜城ロータリーの澤田善吉と申します。ロータリー歴は今年で満39年です。来年になるとちょうど40年で、年齢も80歳になります。皆さん、お出でになったことがあると思いますが、岐阜という所は、この時期は、日本で1番とは言いませんが2番目に暑いのです。多治見や揖斐川町が有名になっています。私は岐阜市に住んでいますが、1〜2度の差で大差ないと思っています。たまたま、10何年か前にシンガポールの国際大会の時に、釧路第一病院の柴田龍太郎先生ご夫妻にご一緒させていただきました。そこで、親交が深まり、爾来毎年、釧路へ避暑にやって来ています。ずっと全日空ホテルでお世話になっていましたが、今年はラビスタに変わりました。全日空の知り合いの支配人さんが退職したので、新たに開拓しないといけないということになりました。ラビスタは場所が良いから気にかかっていて、全日空よりいいなぁ、今度ここにしようか、と思っていたら、たまたまそうなりました。
毎年、2週間から半月位はこちらで暮らしています。1番のごちそうは、涼しい所です。あと、お魚が美味しい。それ以外は何も求めていませんし、期待もしていません。こうして、ロータリークラブが8カ所ある内の、7カ所を以前から訪問しました。ここだけが、抜けているというのはおかしいですが、落ちていました。今日、初めて皆さんとお目にかかる機会を作らせていただきました。今後ともどうぞよろしく。
岐阜へお出かけの際は、岐阜城ロータリークラブは毎週水曜日に12時半から例会を持っていますので、ぜひお出でいただけたらと期待しています。どうもありがとうございました。
元日本銀行釧路支店支店長 島村 嘉 様
ただいま、ご紹介いただきました。島村です。お久しぶりでございます。1〜2分、短くお話しさせていただきたいと思います。私も、澤田さんと同じように長期滞在でこちらにやって来て、エンジョイしております。今年で11年、夏、連続でやって来ました。あまり毎年こちらに来るものですから、私の友人の間では「島村君には現地妻がいるのではないか」という噂が飛んでいて、笑っているところであります。ともかく、いつ来ても釧路は、気候も何よりも人間が暖かいなと思っています。私が、支店長をしていた頃は35年位前です。当時は甲子園に釧路工業が出ていましたね。一生懸命応援をした覚えがあるのですが、今年は武修館ですか。一生懸命、テレビ座席で応援しようと思っています。日銀の釧路支店はいま幸町に移って、石井支店長が頑張っていますが、私がかつていた幣舞橋の旧日銀店舗は保存の関係で市長さんが検討していただいていることなので、日銀OBとして大変嬉しく思っています。ご列席の方々の厚いサポートを受けて、市民の皆さんが愛用する形で保存されることを切に願っております。今年もいい機会に恵まれて、皆さんにお会いできてとても嬉しいです。ありがとうございました。
本日のプログラム
太陽光発電所について
プログラム委員会 委員長 中山 蜂啓 会員
皆さん、こんにちは。プログラム委員会です。今日のプログラムは『太陽光発電所について』です。皆さまのテーブルにA3の資料が1枚あります。こちらの資料とスクリーンを見ながら講演をお聞きください。それではよろしくお願いいたします。
一般財団法人北海道電気保安協会
企画本部 理事本部長 三輪 修也 様
ただいま、ご紹介いただきました電気保安協会の三輪と申します。本日は、太陽光発電のお話で、お時間いただきまして感謝申し上げます。私は十数年前に音更町の木野ロータリークラブに参加させていただいた時期もあります。久しぶりに例会に出席させていただき、大変懐かしく思っている次第です。
30分位のお話しをさせていただきます。北海道の太陽光発電は非常に増えています。北海道の中でも釧路管内では非常に数多く、大規模な太陽光発電設備が出来てきています。そういう観点から時宜にかなったご説明をさせていただけたらと思います。
私は、保安協会に転職という形で勤めさせていただいています。それ以前は、北海道電力にいました。この表紙の写真は稚内メガソーラーです。これは、国の研究費でNEDOという組織から研究受託して、稚内の地において大規模太陽光発電の研究をしたということがあります。それも含めてお話しさせていただきます。既にその研究から7年位経っていて、当時の研究が正に各地方で実行に移されています。
まず、世界の太陽光設備の導入状況をこのグラフで示しています。実は、日本の太陽光発電が過去に世界一ということが暫くありました。それが2003〜2004年頃から、今トップになっているドイツが、優遇政策を導入して太陽光設備を急激に拡大している状況にあります。ヨーロッパの他の国でもドイツに見習う形で、スペインやイタリアなども優遇政策を用いて、太陽光設備が急拡大しているのが見てとれます。こちらがイタリアです。スペインでもこのように増えてきています。そして去年、急激に増やしたのは中国で、一気に拡大して、世界2位に躍り出ています。
そんな中で、日本も「自然エネルギー導入・再生可能エネルギー導入をしっかり進める」という国の方針の下、また優遇政策を導入して拡大しつつあるというところです。
この赤い線が日本の導入量です。この点々の矢印が示す意味は、「建設してもいいですよ」と設備の認定を受けたものが矢印の先端まで来ています。今後、2年位のうちに4,000万Kwを超えるようなオーダーで日本各地に太陽光設備が出来上がる予定です。皆さんご承知のように、釧路に於いてもあちこちで大規模な太陽光設備の建設がされている、あるいはすでに出来上がっています。白糠には3万Kwの太陽光発電設備が完成しました。私も見学させていただきましたが、7〜8年前には夢のように思っていたのが既に出来上がっていて、どんどん拡大している状況です。日本の目標値も2020年のレベルでは、2,800万キロ。2030年にはその倍増やす目標で今進んでいます。
そんな中で、太陽好設備の導入において、光と影の部分が出てきているのをこのスライドで示しています。世界で最大導入量であるドイツ国内では新エネルギー、風力・太陽光設備が増えることにより、いろいろな問題・課題が出てきています。優遇政策をするにあたってはお金が必要なことから、そのお金を電気預金に加算して集めて、発電事業者に回すという制度ですから、ドイツの電気料金の付加金がどんどん上がってきています。ドイツに於いては、2011年には一般家庭1軒当たり1,000円位増えてきて、今年には2,000円位の付加金になっているだろうという状況です。
さすがにドイツ国民の中にも、発電事業者を優遇し過ぎているのではないかという議論が出てきています。それに加えて、送電線がドイツでも不足している所があって、送電線が無い、あるいは足りない故に、なかなか十分な発電所の設置ができていません。これは、日本においても、さらに北海道はかなり顕著に出ていることでもあります。
北海道の太陽光発電の状況についてお話させていただきます。太陽光のエネルギーがどれ位なのか、NEDOで公表している太陽光のエネルギーを等高線で表示しています。単位が分かり難いですが相対的に見てください。釧路が12.2という数字になっています。東京は11.6という数字になっています。太陽光のエネルギーは、東京よりも釧路が多いとなっています。一般的には、北の方が不利だと思われがちですが、「天気が良いか悪いか」に大きく関係しています。東京であれば、梅雨時は雲だったり雨降ったりに対して、北海道は非常に晴れた日が多いです。更に釧路は冬でも晴れの日が多いことで(帯広が北海道において一番条件がいいのですが)太陽光発電には非常に良い場所になっています。
このグラフは、太陽光発電を設置する状況によってどの様に変わるかを比較したグラフです。この横軸の「0度」・「35度」・「45度」というのは太陽電池パネルの設置するときの傾斜角度です。これでどの様に変わるかを示したものです。例えば、0度は、地面にベタ置きした場合。それに対して90度は壁に貼り付けた場合です。そのように見てください。真南にこの傾斜角度で設置した場合に、年間の発電量はどうなるのか。およそ30度位が最大発電量が得られます。道内の各地や東京と比べても、釧路はこの比較でもかなり良い場所になっていることが見てとれます。そういうこともあって、発電事業者さんは、この釧路地方・十勝地方に多く進出して、建設しております。
この比較グラフは、札幌と釧路において、どの様に発電量が違うのかを示しています。季節毎に差が出ていて、はっきり差が出ているのは冬場です。札幌は黒い棒で、釧路はこの緑の棒です。冬場の札幌は、雪曇りの日が非常に多い。それに比べて釧路の冬場は、天気良い日が多いです。明らかに冬場は札幌よりも発電量が多いということになっています。それに対して、夏場は反転して、札幌の発電量が多い。トータル的にも、札幌より釧路の発電量が多くなっています。
このスライドは、北海道に於ける太陽光発電の連携の制約について、いま公表しているものを表しています。ここは発電事業者さんから見ると非常に不満に思うところです。北海道内、釧路も含めて、非常に条件の良い場所が多いのですが、送電線が足りない理由から「北電に断られている」ということをお聞きになっていると思います。なぜそれが駄目なのかが分かり難いところですが、太陽光発電設備は郊外で送電線の弱い場所に設置される場合が非常に多いです。そのために、新たに送電線を作らないと発電所が出来ても電気が送れない所がたくさん発生しています。
この地図の赤の所は、「目一杯でこれ以上は繋げません」と北海道電力から公表されています。容量別にも、特に大規模な太陽光発電所については、2,000Kw以上のものは北海道では打ち切りです。「これ以上、北電としては繋ぐことができません」と宣言された状態です。今は、小容量で2,000Kw未満で建設している所があります。ただ、既に認定されている所だけが出来るので、これから持ち込んでも「駄目だ」と言われるものと思われます。あとは、500Kw未満だと比較的に制約が緩いので、こういう規模でやろうかという事業者さんがいるのではないかと思います。「なぜ繋げられないのか」という不満が多いと思いますが、送電線が無いのと、出力が非常に振れることで周波数に悪さをする恐れあることもあり、こういう制約が設けられています。
このグラフは、環境省の委員会で報告されたものをここに転記しました。日本においても、今後、再生可能エネルギーを導入して行ったときに、付加金が上がっていくでしょうと。一番増えるケースで考えると、ピークにおいては「1Kw当たり3円位を電気料金に加算することになるだろう」という見通しが出ています。1Kw当たり3円は高いのか安いのか、結構これは工場の方からすると「極めて高い」と感じるのではないかと思います。この問題も今後どうするのかを継続してい
くのではないかと思います。
少し稚内ソーラープロジェクトについてお話しさせていただきたいと思います。稚内の地においては、太陽電池のパネルを乗せる架台、いろいろな形状を作って研究しました。特に、どういう形状が雪に対して良いのか、発電量に対しても良いのかを研究して、最終的に「第4機」と書いてある形状が稚内に於いて最適だという結論を出しました。それから、冬場のパネルの雪の積もり方ですが、これも写真で見るといろいろな種類のパネルが並んでいます。雪が乗っていたり、乗っていなくて落ちた状態など、パネルやメーカーによって雪の滑り方が結構違うというのが分ります。
太陽光発電の出力の変動状況をここに示しています。この青い線が太陽光発電からの発電の電気です。1日分の発電量をグラフ化すると、快晴ではなく晴れの日で、ときどき雲が通過する時に、この位振れるのです。出力がこれだけ変動します。稚内に於いて研究したのは、こういう出力変動を蓄電装置(電力貯蔵装置)で何とか吸収して変動を滑らかにして送り出そうとしました。蓄電装置の分がこちらになります。それを合算したものが赤い線で、送電されます。詳細については参考文献をネットで見ていただくと、いろいろな資料やデータを入手できるのではないかと思っています。
私ども電気保安協会本部でも、太陽電池パネル8Kw程ですが壁面につけてどれぐらい発電できるかの研究も行っています。当協会としても、電気設備の維持管理を主な仕事とさせていただいていますが、太陽光発電設備の試験、運用後の点検・維持管理を担当させていただいて、最近メガソーラーが増える中で、おかげさまで結構仕事をいただいております。これから出来るメガソーラー発電所でも引き合いをいただきまして、今後、その部分に業務を拡大して行きたいとの思いを強くしています。
お手元にはこのスライドはないですが、若干ご説明させていただきたいことがあります。太陽光発電の発電した電気エネルギー、Kw(キロワット)とKwh(キロワットアワー)の違いについてです。よく「太陽光設備の大規模な火力発電所1基分」や「原子力発電所1基分」という言い方をすることがあるのですが、それはKwだけで説明されると、実はかなり違うと言えます。太陽光発電の場合は言うまでもありませんが、夜や曇りの日は発電していないです。そういうことから、年間の発電の利用率で見ると、太陽光発電の場合は11%〜14%で、1/6位しか発電できない状況です。それに対して、火力発電や今全部止まっていますが原子力発電は、過去の実績では北海道の泊発電所の利用率が85%になっています。こういうのを比較すると、エネルギーとしてみた場合は、太陽光発電の設備の1/6位しかエネルギーは出てこない、そこを理解していただく必要があると思います。
今後、新エネルギー・再生可能エネルギーと従来型の発電所とを組み合わせた形で、エネルギー供給・電力供給がされることになりますが、それぞれ良い点・悪い点ありますから、今後は、国・国民、全体の議論のなかで、どっちがいいか選択して行くものと思います。
私ども電気保安協会としては、その議論はともかく、電気設備を安全に維持・管理することで社会に貢献して行きたいと思っている次第です。以上発表させていただきました。ありがとうございます。
会長謝辞 田中 正己 会長
三輪様、きょうはお忙しい中、ご講演ありがとうございます。貴重なお話をいただき、大変参考になりました。太陽光発電所の世界概要から日本の概況、日射量から釧路の優勢、再生可能エネルギー等々、お話本当にありがとうございます。今日は非常に勉強になりました。ありがとうございました。
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