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2014-2015釧路ロータリークラブ 第8回(通算3326回)例会


会長の時間

会長挨拶 田中 正巳 会長
 皆さん、改めましてこんにちは。ご来訪ロータリーアンのご紹介をいたします。釧路東ロータリークラブ・板本良治君。どうぞ、ごゆっくりしていってください。
 8月23日、紋別ロータリークラブの60周年記念式典に清水パストガバナー・私と黒田幹事・山本副幹事の4名で出席してきました。紋別クラブは1955年・昭和30年6月27日に日本では159番目、道内では11番目、現在の第2500地区では6番目のロータリークラブとして、札幌・北見・網走の3ロータリークラブの共同スポンサー−により創立。同年、8月22日付けで国際ロータリーに加盟・認証されました。
 国際ロータリー第2500地区・第4分区・紋別ロータリークラブ会長の薩田和明様は、本年で60周年の記念すべき年を迎えることができたことに、ご出席の皆さま方に感謝の気持ちを述べておられました。
 さて、話は変わりますが、8月23日・24日に釧路市民球場で『全道中学親善硬式野球大会』が開催されました。私たち4名は、紋別ロータリーの記念式典に出席していた為、応援に行くことができませんでした。23日の朝から雨が降っていたので、開催されるのかどうか大変心配でいました。奉仕プロジェクト委員会・倦蛻マ員長、青少年奉仕委員会・後藤委員長、また会員の皆さま方には沢山の応援をしていただいたことだと思います。2日間に渡り、トーナメントで熱戦を繰り広げ、最終日の24日に決勝と準決勝が行われ、決勝は釧路リトルシニア球団が小樽リトルシニア球団Bと対戦し、延長9回にサヨナラ勝ちを放ち、3対2で2年振り2回目の優勝を飾ったことを大変嬉しく思いました。詳しくは次週のプログラムで大会模様放映DVDを見ながら大会報告例会をしますので、楽しみにしていただきたいと思います。これで会長挨拶といたします。ありがとうございました。



転任の挨拶

石井 正信 会員
 皆さん、こんにちは。急に辞令が出まして、東京の本店の調査統計局に異動することになりました。先ほど、会長からお話しがあったとおり1年2ヶ月という短い期間ですが、釧路ロータリークラブで、当地の名だたる経済界の皆さまとご一緒させていただくことができまして、思い出を沢山作ることが出来ました。ありがとうございました。
 今度、東京に行きまして、地域経済調査の仕事をさせていただきます。こちらで色々教えていただいたことを役立てていきたいと思っています。
 また当地で、非常に涼しい夏を私に2回ほど経験させていただいたので、釧路の長期滞在は非常に活発に行っていますので、今後、夏に休みをとって来れたなら良いなと思っています。
 本当に短い期間でしたが、皆さま方に大変よくしていただいたので、ありがとうございました。後任も来週来ますので、引き続きお引き立ていただければと思います。
 本当にどうもありがとうございました。


本日のプログラム 
釧路市の消防の状況について

プログラム委員会 委員長 中山 蜂啓 会員
 皆さん、こんにちは。プログラム委員会です。本日のプログラムは、『釧路市の消防の現状について』です。吉井署長さんは「このテーマでは2時間かかってしまう」ということだったのですが、そこを何とか30分程度でとお願いしました。トピックス的なことになるかと思いますが、「法令等のご相談は、近くの消防士さんに」と吉井署長さんから言われておりますので、何か相談事がありましたら、消防署にお願いしたいと思います。
 吉井署長よろしくお願いします。


釧路市中央消防署々長 吉井唯加司様
 皆さま、こんにちは。ただいま、ご紹介いただきました釧路市中央消防署署長の吉井唯加司と申します。名刺の交換をされた方いると思いますが、少し面倒な字なのですが、たかしと言います。
 本日は釧路ロータリークラブの例会で講演ということで、お招きいただきまして、先ほどの昼食会にもご案内いただき、参加いたしました。先ほど、お話しを伺った田中会長は、第78代会長ということで、ロータリークラブの歴史の重さや伝統に胸にグッとくるものがありました。
 会員の皆さまには、経済、産業、それから医療等それぞれ多方面にわたり、釧路市をまさに牽引している各界を代表する方々のお集まりとなっています。このクラブに招かれたことは大変光栄に思っています。改めまして皆さまには、釧路市の行政にご理解・ご協力、温かいご支援をいただいていますこと、また、釧路市消防本部消防署、火災予防の面、現場の災害活動の面など色々ご支援・ご協力いただいています。この場をお借りしてお礼と感謝を申し上げたいと思います。
 本日、うちの消防長・山根がお受けするようなお話しだったのですが、面倒なタイトルで「消防団を中核とした地域防災力充実強化大会」が東京で開かれている東京に出張で、欠席しています。皆さん方によろしくお伝えくださいという言葉を預かってきています。
 本題に入りますが、「釧路市の消防の現状について」ということでお話しをいたします。ほんの一部ですが、うまく伝えられたら良いかなと思っています。これからお話しすることついても皆さま方は、色々な知識や経験・情報をお持ちですので、寛大に聞いていただければと思います。
 もう8月の下旬です。朝夕はめっきり涼しくなり、最低気温も12度を下回ろうかということです。私は、朝、徒歩で通勤していますが、少しひんやりして空を見ると秋の空で、さわやかといいますか、秋の入口というような季節になったと思います。この空気の中、歩きますが、幣舞中学校の生徒と付属中学校の生徒が行ったのです。今、附属中学校は耐震改築工事中なのです。8月から12月までの期間は、旧柏木小学校を借りて授業をしています。それで、うちの周りも、人通りが多くなり賑やかになってきて嬉しいな、そんな気分で朝出て来ます。
 少し歩くと、昔の気象台はこの上の方にありますが、この出世坂を下りて来るのです。この階段の入口に幣舞公園があります。幣舞公園は昔の釧路警察署があった場所です。反対側の図書館の場所には市役所がありました。その幣舞公園から右を見るとキャッスルホテルの壁があります。それをかわして見ると釧路湿原が見えます。釧路川からずっと見ていくと釧路港、西港、奥の方を見ると雌阿寒岳や雄阿寒岳が見えます。釧路川を見て白糠から音別にかける海岸線がずっと。この広大な地域は、釧路市が受け持つ範囲です。行政的には白糠を除いた面積ですが、釧路の消防は平成17年に市町村合併で、白糠の消防事務委託をいただいていますので白糠も守備範囲となっています。釧路市だけの面積でいうと1,300?位です。面積では、北見・足寄・釧路、それから遠軽・別海と続きます。全道3位の面積ですが、白糠が入ると2,100?位になります。
 この面積を何で比較しようかと思ったら、東京ドームがよく出ますがケタが違います。東京都が2,188?。そうすると、東京都より少し狭い。大阪は1,900?位ですから、大阪府よりは少し広いという面積の中で活動しています。何が違うかは、面積ではなく人口密度なのです。人口密度では、東京都と比べると100倍も違います。
 この面積をどうやって守っていくのか、皆さんに安心・安全を伝えていくのか、ということで色々苦労していますが、うちの職員は321名います。消防団員は462名で頑張っていますが、どうやって行っているかというと、人がいない場所に消防署を建てても仕方がないので、面積・距離・時間など色々なグラフや統計を使い、調査をして適正に配置しています。
 消防署は中央消防署と西消防署の2つあります。それに、支署は7カ所あります。常備のものとしては9カ所の拠点で警備をしています。その他に、分団員さんもいて、その施設が18カ所あります。極端に言えば、桜ヶ岡・白樺地域から阿寒湖畔・音別まで、この人数とこの施設で広大な面積の釧路を火災・交通事故・水難など、登山遭難者の行方不明捜索、救急、やホテル・会社・ショッピングセンター・工場などの防火対策をこの人数で行っています。
 職員の配置ですが、消防本部には大体48名の人がいます。その他の職員は、3班に分けて毎日24時間を80〜90人位で勤務しています。その中で色々な災害・事象・事故に対応している組織体系で頑張っています。
 ただ、合併した時は352名がいました。それから10年間が経っていますが、31名の人員削減をしています。人手も足りなく、非常に現場としては厳しいのです。ただ、そうはいっても行財政改革という市民負担をいかに減らしていくかということで、また財政再建という道程の中でどうするかを、色々な工夫をして例えば、市役所規模でいうとペーパレスでパソコンで連絡やメールを使い、紙と人員、移動時間の節約をしています。それから、電子決済をする等事務的なもの。現場としては機械力。一時的にお金はかかりますが、その分の人員の省力化を目指しています。
 ここで火災の話をします。今年1月から今日までで、45件の火災が発生しています。今年は大きな火災は余りなくて、木材工場が燃えたぐらいです。こんなこと言ったら怒られますが、消防的には「大変だ」という大きな火災が幸いにして発生していません。昨年は、火災が66件発生しています。
 ここで、損害がどの位出たのかというと、2億6200万円出ました。昨年は大きな火災があったのですが、「このように考えたらどうか」と思うことがひとつあります。亡くなった方が5名いますが、大体5日に1件発生しています。毎日700万円と少しのお金が燃えています。2ヶ月半位に1人ずつ火災で亡くなっています。このような計算です。この数字を大きいと捉えるか小さいと捉えるかは、皆さん方の職業や人生の中の見る観点が多少変わってくるのかなと思います。いずれにしても、毎年それに近い損害と死者が出ているということです。ただ、今年は、死者が発生していないのです。今のところ17年振りなのです。確かに生活様式も変わっていて、燃えなくなってきました。裸電球を使わなくなって、火災予防の指導、または皆さまの協力で火災が減ってきました。
 「死者が出ていない」ところでは、住宅火災警報器がかなり普及しています。新聞を読んだ方がいるかと思いますが、全国平均は79%です。全道平均は84%でした。釧路の場合は89%と全国と全道の平均値を上回る位の普及率です。これが住宅火災から死者を出さない要因になっているという分析をしています。これを付ける政策では、町内会の力と家庭防災推進員という防火・防災に非常に理解の方々のある組織が一役かって一生懸命に普及してくれたことに感謝しています。
 さて、話を効率化に戻しますが、火災というのは、今も昔も変わらないのですが、どうしても水をかけて消さないといけないのです。これが少し変わってきました。今は消防車に最新式のポンプ自動車が配置されています。古い車を更新するたびに新しい車を入れて行こうと考えていますが、これがどういう物かというと、基本的に安くて大量に使える水、これが普遍的なものですが、昭和60年代までは65oホースを持って、20m位ありますが水が入っていない状態でおよそ10kgの重さがあります。これを、2本位を持って繋いで水を出す。ホースの中にドンと水が入ると1本の重さが75s位です。これを2〜3本繋いで水をかける。重たいので、1人で向こう行ってこっち行って、かけられないのです。そうすると、ホースに人が集って動かし、2階にも上がる。人手もいるのです。
 平成になると、直径50oホースでもう少し小さくなります。これは1本を乾いた状態で巻いて5s位。水を入れると45kg位に。これを使うと大分省力化になり、3人で動かしていたのが2人になる、など現場の省力化です。
 今、ご紹介した中央署に配置されているポンプ自動車ですが、コンプレッサーエアホームシステムを私たちは『CAFS(キャフス)』と言いますが、要するに、『圧縮空気泡で消火する装置を搭載している車』ということです。そういう装置と水が5トン。
 先ほど言いました65oや50oのホースで水を出して消す方式では、毎分400〜500?の水を出して消します。すると、6トンのタンクでは10分程度で無くなってしまいます。その間に、他の車が消火栓や防火施設に着き、水を送るシステムです。それに間に合わせるように、車は自然と大型化して5トンから6トンの水を積んだ車を配置しています。
 新しいポンプ車では、10分で無くなる水が60分持つのです。中身はエアーなので非常に軽いです。今まで2人でやっていたのが1人で走れるような軽さです。そこで人の省略化が図られています。安全管理という部分が付いてきますので、一概にはいえないですが、そのような形になっています。
 これはどんな仕組みかというと、意外と簡単な仕組みで、消火器液の泡・原液と水があります。この原液の元は、洗剤のような合成界面活性剤と水を合わせ水溶液にします。そこに高圧の空気を吹き込んで泡を作って、それをポンプでドンとホースに乗せる。非常に軽くて小回りが利く。泡の効果は、水であれば燃えている黒い所にドンとぶつけても、水が中に浸透しません、跳ね返ってバンとなりますよね。かけて冷やして、中に浸透させて消していくと結構水を使います。これ(キャフス)ですと、張り付くという言い方が良いのか、燃えている物に張り付き、そうすると気化熱をかなり奪います。すると、消火効率が上がり、先ほど言った割合を増やすと泡が沢山出来ます。今度は、それが窒息効果の役割をします。そういう意味では65oという昔のホースを使っている時代から見たら、今は消火効率の良い消火体制になっています。ただ、高価なのです。1晩2万円位します。結構使えますが、あまり使うと「おまえ達、何をやっているのだ」と怒られますので、それは火災の状態を見ながら上手く使う選択をしています。
 国の機関でも消防については色んなシステムを導入していて、ロボット化といいますか『緊急消防援助隊』というのをテレビで見ますよね。色々な機械が入っていて、双腕アームというバケットローダみたいに、物を掴んで避けたり、建物が崩れそうだとアームを入れて押さえたりするような機械も出来ています。こっちで操縦していて、ホースを引っ張りながら建物や工場に入っていくロボットもいます。それからロープ等を、緊急性がある高い場所へ物を届けたい時に壁を垂直に登る機械も出来ています。そういうことで、今後の消防の世界は、隊員を守り、効率的に災害に対面するロボット化の方向に進んでいます。今は、研究段階で、高価なので全国に普及するかというと、そういう訳にはなりませんけども、いずれにしても人間が命を的にしていくのではなく、もっと確実に人の命を救ったり、災害に対応できるシステムが大学の研究レベルでどんどん進んでいます。この携帯電話が普及したように、あと10〜20年するとそういうものが私たちの前で火を消すような時代になるのかなと、私はこれからの未来はそうなってくると思っています。
 時間も余りありませんが、救急のことをひと言だけ言わせていただきます。今、25年1月1日から12月までですが、出動回数が9,482件。1日あたり26件発生しています。これは平均していますが、少ない時もあるので多い時に反動が来て、朝、職員が出勤して昼飯食べられないで夕方に食べたなと思ったら、夜中ずっと走っているという状態があります。26件、救急隊も結構ありますから、1件の救急をこなすのに、1時間から1時間半かかります。行って、処置して、市病院に運ぶ、ここは意外と早いのです。それから病院で患者さんを引き渡して、帰って来て、車内の清掃をして、次の準備をする。全てを含めると1時間半位の労働になります。1日に10〜20件あったときは、途中で隊員を入れ替えて休ませて行うこともあります。非常に救急が多いのです。
 いま、少子化といいますが、この救急件数は高齢化によって減らないだろうという予測が総務省の消防庁より出ています。「ここ20年位は無理でしょう」と。高齢化、施設に入っている方が急変する。孤独に過ごしている人が多い中で、病院に行くのが遅くなることから、救急の件数は、釧路市でもここしばらくは9,000件。減っても8,000件位のところを数年推移していく予想になっています。少子高齢化と言いますが、高齢化の人口がかなり占めている状況です。
 時間もそろそろ来ました。お昼もいただいて満腹になってきましたので、最後にひと言だけお知らせ・お願いして終わりたいと思います。
 9月に『どんぱく』がありますが、9月1日は防災の日です。この日は関東大震災の日で、91年前の出来事です。この間、NHKの『花子とアン』でもやっていました。4日は釧路市の防災総合訓練があります。自衛隊や警察、北電やNTTさんもみんな集まって行います。結構アナログな訓練です。私も東日本大震災の時に緊急災害援助隊で行って仕事してきましたが、災害というのはアナログで、マンパワーが必要です。最後は人間の力があるかないかで、治まるか治まらないかということを経験しています。1年に1度、沢山の機関が集まる意味があると思います。
 土曜日には『どんぱく』で、三尺玉を見ます。この後に、消防の行事もたくさんありますが、時間的には良い時間かなと思います。
 もう1つだけ言わせてください。先ほど歩いて通勤していると言いましたが、帰りは、だいぶ日暮れが早くなっている幣舞橋を歩くのですが、市民や観光客が携帯電話やカメラで夕日に向かってパチパチしています。「夕日がとても綺麗だな」といい風景を見ていました。9月に入ってから、釧路出身で桜木紫乃さんの原作で、映画「ターミナル」ですが、その映画撮影を行うということです。海岸線の益浦、若松町の飲み屋街などで撮影をするようです。フィルムコミッションということで、観光客を沢山呼び入れようと、映像媒体を活用して地域のPRをする事業ですので、その中で「雨を降らせるシーンがあるので、水を沢山使うから消防車を出して」と言われました。直ぐ出動する車でない、「壊れた時の代替えに使う車を持っていますので、それを1台出します」という話をして、映画撮影に一肌脱ぐようなことも消防としてやっています。
 色々ありますが、消防の現状は変化して、変化も世代交代といいますか、大量退職を迎える中でスピード感が早くなっています。そのスピード感にどうしても組織というのは遅れがちなので、そこをこれから良い方法でさらに煮詰めて行こうかということで、今一生懸命に悪戦苦闘しています。消防活動・予防活動は、どれをとっても安心・安全を皆さまにお届けする職務に励みたいなと思っています。今後とも変わらぬご支援をお願いしたいと思っています。
 今日、参加の皆様、朝夕と冷え込んでいますので、健康に十分留意して、ますますのご活躍をご期待ご祈念申し上げ終了とさせていただきます。


会長謝辞 田中 正己 会長
 吉井様、今日はお忙しい中、ご講演ありがとうございました。貴重なお話をしていただき、大変参考になりました。消防や救命について今と昔を比較してお話していただきました。私も5年ほど前に救急車にお世話になりました。今ここにいるのも一刻一秒を争う病気・事故等、緊急を要する患者と向き合っての大変なお仕事だと思います。
 これからもご活躍されることをお祈りいたします。本日は本当にありがとうございました。


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邵  龍珍 3.24日に開催しました中学野球大会が無事終了いたしました。    後藤委員長はじめ、委員の皆様、御観戦頂いた皆様に感謝いたします。
下川部善彦 今月中に五回目の手術をいたしましたが、先日無事生還することが出来ました。ギリギリ、ゴルフができます。お手打合せの程、宜しくお願い致します。
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