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2014-2015釧路ロータリークラブ 第11回(通算3329回)例会


会長の時間

会長挨拶 田中 正巳 会長
『ガバナー公式訪問例会』に多数の会員の皆さまにご出席いただきまして誠にありがとうございます。奥ガバナー、山辺ガバナー補佐をはじめとして地区役員の方々にご来訪いただきまして厚く御礼を申し上げます。
 本日10時から『会長・幹事懇談会』が行われました。奥ガバナー、私、黒田幹事の3名で懇談をさせていただきました。大変和やかな雰囲気の中で時間を過ごさせていただきました。その後、10時30分から『クラブ協議会』を行い、各委員会からそれぞれ活動計画を発表しました。その後、今年度クラブ活動計画について奥ガバナーよりご講評をいただきました。ガバナーの指導に基づき、今年度活動を行って参りたいと思いますのでご指導のほどよろしくお願いいたします。この後、ガバナーよりご講演をいただきますので、これからのロータリーの活動の参考とさせていただきます。
 ガバナーの公式訪問は、分区内67クラブがあります。残す6クラブ訪問で終了しますが、その後、すぐに『地区大会』も控えています。多忙な日々が続くと思いますので、奥ガバナーにおかれましては、お身体に十分注意をなされましてご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。
 本日は、釧路クラブにご来訪、そしてご指導をいただきまして大変ありがとうございます。以上をもって会長の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。



乾杯挨拶
清水 幸彦パストガバナー
奥周盛ガバナーようこそお越し下さいました。公式訪問は、ガバナーと会員が触れ合う大事な機会です。皆さまどうぞ、奥ガバナーと接触なさいまして、お話しを承ってほしいと思います。
 ゲイリー.C.K.ホァン会長のテーマがここに書いてあります。マッチでもロウソクでもランプでも自分が燃えなければ回りを明るくすることは出来ません。どうぞ、ガバナーガ燃えています、皆さまも燃えて、ロータリーをライトアップしましょう。
 そしてロータリーの前途に栄えあれを祈って乾杯します。“乾杯”
 ありがとうございました。



本日のプログラム 
ガバナー公式訪問例会


国際ロータリー第2500地区 奥 周盛ガバナー
それでは、本日の『公式訪問』にあたりましての講演を少々させていただきます。
 2014−2015年度のRIテーマは、Light Up Rotary 。既にご存じのとおり、『ロータリーに輝きを』ということです。今年度のRI会長 ゲイリー.C.K.ホァン氏。この方は、台湾から出られた中国人としては初めてのRI会長です。台北ロータリークラブ出身です。このLight Up Rotary、このRIテーマの意味するところは既にご存じだと思いますが、2,500年前の孔子の言葉を引用しています。「ただ座って暗闇を呪うよりも、ロウソクを灯した方が良い」という意味です。ロウソクを灯すとはどういうことかというと、要するにロータリアンに「行動しましょう」ということを促しています。「ただ、ジッと座っているのではなく、必ずロウソクを灯す。そうすると回りが明るく照らすことが出来る」。そのような行動を喚起しょうというテーマだと私は理解をしています。
 ご存じのとおりロータリーは、世界200以上の国と地域に、そして120万人のロータリアンがいるのですから、皆でロウソクを灯せば世界を照らすことが出来る。明るくすることが出来る。世界を平和にすることが出来るじゃないですか。というように、この『ロータリーに輝きを』というテーマから広がって行くのだろうと思います。
 ゲイリー.C.K.ホァン会長は、もう1つ孔子の言葉を引用しています。まず自分の行いを正しくし、次に家庭を整え、そして国家を治めてこそ、天下が平和となる。このような言葉がやはりRI会長のメッセージの中にもあります。
 孔子の教えとは、ご存じのとおり儒教あるいは儒学と言われていますが、その教科書と言われるのが論語です。実は、論語は孔子がまとめたものではなく、孔子が亡くなった後に弟子がまとめたものと言われています。この論語の中に『修身斉家治国平天下』という言葉があります。漢字を見ただけで、皆さんおよそイメージが繋がると思いますが、己を修めること。家を整えること。国を治めること。そして天下が平らかになるという言葉です。この文章を見て、これを思い付かないでしょうか。『オブジェクト・オブ・ロータリー』、2年ほど前には『綱領』といわれていましたけれども、実は、このロータリーの目的の第三項「ロータリアン一人一人が個人として、また事業及び社会生活において日々奉仕の理念を実践すること」。ロータリーは、ご存じのとおり『アイサーブ』という奉仕活動を行っています。「個人が自分の生活、身近なところで奉仕の理念を実践しましょう」ということです。ロータリーは、「団体奉仕ではありません。奉仕を行う個人が集まった団体です」と言われるのは、ここにいわれがあるのです。「そして、この奉仕の理念で結ばれた職業人が世界的ネットワークを通じて国際理解親善平和を推進すること」となっています。
 『オブジェクト・オブ・ロータリー』は4つの項目になっていますけれども、この第3と第4の内容というのが、まず自分を修めること、そして家を整える、そして国、国まで行かなくても地域でも良いと思いますが、そして天下、世の中が平らかになる、平和になる。このような教えは、まさしくロータリーの理念に通じるということです。これをゲイリー.C.K.ホァン会長は言われています。中国人として、中国の歴史・文化に対する誇りというものをお持ちだと思います。それだけに限らず、このような思想家を生んだ中国が素晴らしいということを言いたいのでしょう。そして2,500年前の話ですから、110年の歴史しかないロータリーは、とても歴史的には及びませんが、「孔子の教えとは、まさしく元祖ロータリアン」とゲイリー.C.K.ホァン会長は言われたのです。
 この論語の中に色々な教えがありますけれども、ロータリーの理念と正しく通じているキーワードが幾つかあります。ここに簡単に整理をした比較表を作って見ました。 
 最初にある『仁』という言葉、これは孔子の教えにとっても一番基本となるものと言われています。思いやりということ。他人に対する思いやり、ロータリーにおいてはやはり利他の心ということになるのでしょう。そして更には、超我の奉仕。
 『君子』という言葉があります。これは「徳を修めた理想的なリーダー」という意味になりますが、ロータリーにおいても私たちはリーダーシップを一生懸命トレーニングしているのです。職業倫理、或いは高潔性を身につけることを地域のリーダーとして、或いは会社のトップリーダーとして我々は学ぼうとしている。ロータリー活動の中でそれを身につけようとしているのではないでしょうか。
 それから『友人』という言葉があります。友と言いますが、孔子の思想におけるこの友人は、孔子の思想を理解した仲間という意味です。要するに弟子ですね。弟子、これが友です。ロータリーにおいても我々は非常に親睦を大事にした奉仕活動を行っています。或いは、友情というものを培うことによって仲間の絆を高めようとしています。これも単なる仲良しという意味ではなく、やはりロータリーの奉仕の理念をお互いに分かち合う仲間という意味に理解をすると、論語でいう友と同じではないかと思う訳です。
 そして『学習』という言葉があります。我々は、普段、何気なく学習という1つの言葉として使っていますけれども、これには学ぶという意味と習うという意味の2つ意味が重なっている言葉です。学ぶとは、歴史を学ぶ、或いは先人の知恵を知るということが学ぶということだそうです。では、習うは。得た知識を何度も繰り返すということがこの習うという意味だそうです。繰り返すことによって習慣になる、習慣の『習』の字で、そしてこれを継承して行くことによって慣習になります。要するに慣習の『習』の字です。これが学習という意味だそうです。
 我々ロータリーにおいてはどうでしょうか。研修ということを日々努めています。我々がこの研修の中でロータリーで学ぶことは、やはりロータリーの歴史であり、或いはロータリーの歴史を創って来た先人の知恵を今日学び、そしてロータリーを実践しています。
 ロータリーの歴史の中に、三腎人がいると書物にあります。この三腎人、フランク・コリンズ、アーサー・シェルドン、チェスリー・ペリーと書いてありました。みんな聞いたことがある名前だと思いますが、フランク・コリンズ、ご存じのとおり『超我の奉仕』というロータリーの第一標語を作った方がフランク・コリンズです。そして第二標語を述べた方「最も多く奉仕する者、最も多く報いられる」という言葉、これはアーサー・シェルドンが残した言葉です。それから、チェスリー・ペリーと申し上げましたが、この方はあまり書物に出て来ませんが、初代事務総長です。初代事務総長として、ポール・ハリスの片腕として30年間、この事務総長の立場で国際ロータリーの礎を創った方と言われ、世界にこれだけ広まったロータリーの組織の礎を創った方がチェスリー・ペリーと言われています。この三腎人、我々は歴史からこのように先人の知恵を学んでいるところがありますね。
それと、もう1つ、忘れてはならないのがハーバード・テーラーという方です。皆さまご存知のとおり『4つのテスト』、これを残された方がハーバード・テーラーです。我々、最も大事にしている職業奉仕の理念として、これを我々は継承し、そして学んでいる訳です。我々もロータリーにおいてはまさしく学習をしていますね。
 『中庸』という言葉があります。要するに価値観のバランスということです。世の中には二律背反といって、必ず相容れない価値観がありますね。例えばロータリーでいうなら『利己と利他の調和』というように『利己』と『利他』。これはなかなか相容れない価値観です。だけど、相容れない価値観の中でも、リーダーは、必ず判断、或は決断をしなければ行けない場面が多々ある訳です。その中で、適切な判断はやはり『中庸』という感覚が大事です。
 ロータリーの場合、この2つどころかもっと多くの価値観を受け入れるという多様性をロータリーは大事にしています。多様性、これは要するに個人を尊重するという意味も含まれますが、今日200以上の国に広がったロータリーが組織として多様性という価値観を受け入れなかったら多分、このような大きな組織にはならなかったでしょう。国が違い、民族が違い、歴史が違い、宗教が違い、政治が違う、これだけなら世の中争いですね。いまでも世界には争いがあります。しかし、ロータリーがこれだけ世界へ広がっていて、争いがある地域においてもロータリーは色々な活動を行おうとしています。それは全て多様性という価値観を受け入れているからです。この多様性だけを受け入れただけでは、なかなか争いはなくならない。人間関係の摩擦もなかなかなくならないのですけれども、そこに大事なことは、寛容という言葉です。これは、先ほどの利他の心と繋がる、或は超我の奉仕という言葉に繋がると思うのです。相手の立場を尊重して、譲るべきは譲るという自分自身をこらえるような寛容の精神がなければ上手く行きません。多様性と寛容がロータリーにとっても非常に大事な理念であります。
 それから『天命』という言葉があります。これは、論語において「人間はみな平等です。天から授かった使命を皆さんが持っていて、人間の命は尊重をしなければいけない。皆、平等で大事なものです」という教えです。ロータリーのおいては、天職という言葉がありますね。職業とは、天から授かった聖なる役目、使命である。という教えですが、この意味するところとは、要するに「このような職業を自ら卑しめるような行為を行っては行けない。職業とはすべて平等に世の中に役立つ限りすべて尊重をしなければならない」という『職業宣言』を皆さんご存知だと思うのですが、そのようなことが書かれています。我々は、その職業をとおして地域に貢献をするという意味があります。「ボケーション」と使います。職業という言葉を英語の単語では色々なものがありますけれどもオキュペーション、ジョブ、ワークという言葉もそうですが、ロータリーでは「ボケーション」を常に使うということは、ここには『天なる仕事』という意味が含まれているからと聞いています。『職業奉仕・ボケーショナルサービス』という訳ですね。このように、キーワードを少々拾っただけでも似たようなものが多々あるのです。
 皆さまに、是非これを聞いてほしいのです。ご存知だと思いますが、ロータリーの『戦略計画』において、5つの中核的価値観があります。親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップ、これはロータリーリーの『戦略計画』において中核的価値観と言われています。いま正にこのとおり、ここに全てありますね。超我の奉仕の奉仕であり、高潔性であり、親睦であり、多様性であり、リーダーシップ。まさしくロータリーが中核的価値観と位置付けるものは、この論語の中の最も大事と言われるキーワードと共通しています。ここまでは、別に解説があった訳ではありませんが、ゲイリー.C.K.ホァン会長の言っていることが、正しく論語の教えがロータリーの理念に近いということを改めて感じた次第です。
 それで、何が近いのか。共通のベースとなることは実践哲学だということです。実践哲学、即ち、頭の中で知っている知識という意味ではなく、生活の中に生かして行ける知識・知恵であるということです。ここに書いてあるように赤字でアンダーラインの親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップ、5つの中核的価値観。では、どのような生活の中で、場面の中で、我々はどう実践しているのだろうということを表したのがこの4つの文章です。
 私たちは、親睦を通じて生涯わたる友情を育み、国や文化を超えた理解を促します。
 私たちは、高潔性をもって約束を守り抜き、倫理を守ります。
多様性を誇るロータリーは、様々な考え方を繋ぎ多角的なアプローチで問題に取り組みます。
私たちは奉仕を通じてリーダーシップと職業のスキルを生かし地域社会の問題に取り組みます。
このようなことになると理解しやすいと思います。
 先ほど、『アイサーブ』と言いましたけれども、我々は『奉仕の理想』をこのような状況の中で日々実践して行くことをロータリーの中で我々は学んでいるのではないでしょうか。そしてロータリーの原点とは、1905年(明治38年)2月23日。ですから今年で110年です。先ほど言いました孔子の思想は2,500年前ですから遙か昔のことで、とても時間的には及ぶものではありません。ただやはり、世界にこれだけ広がった普遍的な真理という意味では、ロータリーの思想、奉仕の理念は、それだけ素晴らしいものであると私は思うのです。
 この論語の教え、我々日本人にとって非常に馴染みやすいのですが、古くは江戸時代から、寺子屋や藩校で指定教育に使われた教科書と言われていますから、我々いま、論語をありませんけれども、我々の身の回りの生活の中に色々な言葉が残っています。
 ここにある言葉は、皆さんが「もう知っているよ」という言葉だと思いますが、『仁』は、思いやり、他人を思いやる心です。『温故知新』、これは、ご存じの古きを温めて、新しきを知る。『巧言令色・剛毅木訥・切磋琢磨』、これは四字熟語ですけれども何処かで見たことがあると思います。「巧言令色、仁すくなし」と言います。言葉巧み・表面的な中身のない言葉、或いは、令色・冷たい色、作り笑いのようなものは思いやりが少ない」という教えですね。「剛毅木訥、仁ちかし」と言います。「剛毅は決断力があり、意思がしっかりしている。しかし木訥、口ベタで口数が少ない人。しかしこの方は思いやりがあります」という教えです。『切磋琢磨』、これは「一生懸命行うということであり、四十にして惑わず」。不惑の年として皆さんご存じかと思います。これは、実際には「十有五にして学に 志ざし」から始まります。「三十にして立つ」、「四十にして惑わず」、「五十にして天命を知る」、「六十にして耳従い」、そして「七十にして矩を踰えず」。孔子という方は、73歳でお亡くなりになった方ですが、当時としては大変長命な方だったようです。それから「過ぎたるは及ばざるがごとし」というのもよく聞いたことがあると思います。やり過ぎは決して良いことではないということですが、小さな親切大きな迷惑、或いは、一言多いが故に誤解をされる等、私には結構この反省があります。それから「朋遠方より来る」という言葉があります。これも聞いたことがあると思います。この言葉は、先ほど学習という言葉を申し上げました。これは、「学びて習う、これ喜ばしからずや、朋遠方より来たる楽しからずや」という一連の文章ですね。要するに「学ぶということ、習うということは非常に楽しいこと、それは非常に良いこと」。それを更に「朋と語らう、これはもっと楽しいこと」と繋がります。
 私は、これを『公式訪問』で言うときに、朋ではなくガバナーにしていただいて「ガバナー遠方より来たる、公式訪問楽しからずや」というオチでこの論語を終らせていますけれども皆さんどうでしょうか。ウケますでしょうか。
 今年度の『RIテーマ』、論語の中から色々と拾い出して来ましたけれども、毎年ご存じのとおり『RIテーマ』は出て来ます。それぞれ出身の国の文化・歴史、色々なものを背景にして作られているとつくづく思った訳です。そのように考えて見ますと、毎年の『RIテーマ』は味わい深いものだと思います。
 ここにアジアから出られた関係の『RIテーマ』を掲げて見ました。ビチャイラタクルさん、「慈愛の種を巻きましょう」Sowing the Seeds of Love。ビチャイラタクルさんがRI会長の2002−03年度は、確か当クラブの小船井さんがガバナーのときだったと思います。李東建さん、この方は韓国。カルヤン・バネルジーさん、この方はインド。やはりインド、さすが哲学的ですね、「心の中を見つめよう」。非常にこれは難しいと僕は思いました。田中作治さん、ご存じのとおり一昨年日本人として3番目のRI会長を務められました。「奉仕を通じて平和を」というRIテーマだったのです。
 ここに平和をという言葉・キーワードを入れたのは、皆さん納得行くのではないでしょうか。日本人のRI会長として。この田中作治さんが自分のRI会長年度に最も力を入れて行った事業『平和フォーラム』を世界の3つの都市で実施しました。日本で開催した場所は広島の『平和フォーラム』。それからもう1つは、ベルリンでの『平和フォーラム』。もう1つは、ホノルルです。ホノルル、ベルリン、広島、この3つの都市を聞くと、やはり人類にとっては悲しい戦争という歴史を皆さん思い出しますよね。それのアンチテーゼとして平和を強調したかった田中作治RI会長の思いが、この『RIテーマ』に詰まっていると思わないでしょうか。
 『ロータリーに輝きを』、このRIテーマに基づきまして、私は、地区の活動方針としてこのように3つの文章で皆さまに訴えました。ロータリーを輝かせるもの。これは、クラブの元気とロータリアンの行動。ロータリアンの輝かせるものは、奉仕の喜びと感動。何れにしてもロータリーが輝くためには、その源となるものがクラブであり、ロータリアンであると思うのです。最も根源的なロータリアン、皆さんが元気になるには、楽しい感動的な奉仕が大事でしょう。と思います。
 『ロータリーモーメント』というプログラムをご紹介したいのですが、モーメントの意味は、瞬間・時期・契機。契機とはキッカケ・動機、このような意味があります。皆さん、ロータリアンとしてそれぞれにロータリーの活動をとおして色々な経験があると思います。その中でもプラス思考で全てを考えるのですが、良かったこと、楽しかったこと、或いは感動したこと、素晴らしい出会い、友情、経験、役に立ったこと、このようなことを3分間スピーチでお互いに意見を交わすというものが『ロータリーモーメント』というプログラムです。私が1月の『ガバナーエレクト研修』でサンディエゴに行ったときに、このプログラムを行わせていただきました。その時のRI研修リーダーは、当クラブの小船井さんでした。
 私の『ロータリーモーメント』は、22年のロータリー歴の中で、私が唯一「私の感動的な経験ですよ」とご紹介したのが『マッチング・グランド』という事業でした。クラブ会長を2007−08年度に務めましたが、そのときに是非行ってみたいと思ったのは『WCS・世界社会奉仕事業』です。この事業は、今年度こちらでもタイ国で浄化装置の事業を行われる所、タイ国の第3330地区は、2500地区とは長い間随分友好地区として色々なパートナーシップを結び人道的奉仕活動を行っていますけれども、その1つとして私が会長年度、いまから5〜6年前に行った訳ですが、『障害児のための移動教室』という事業を行いました。タイ国のナコンスリーという小さな街です。タイの長い半島の真ん中ほどにプーケットという有名なリゾート地がありますが、その反対側の海岸、タイワン・タイガルフという小さな街です。ナコンスリーは小さな街ですけれども6つのロータリークラブがあります。そこの6つのロータリークラブと私の帯広ロータリークラブと中標津ロータリークラブ(丁度このとき50周年だった)がパートナーを組みまして、資金として33,000ドル、約330万円になる事業だったのですが、これには、ロータリー財団の補助金が入っています。7割位が補助金と理解していただいて良いと思います。ロータリー財団を利用するとこのような事業が出来るという1つの私の感動でありました。中身は、このような車を寄贈しました。障害児のための色々な学習教材を積んで、タイ国の教育インフラの遅れたローカルの所を回ります。この事業は、大体2年かかります。調査をして、ロータリー財団の申請を行い、補助金の承認をもらって、さぁ始めましょうとしたら、歳が明けて次年度に入っています。引き渡しセレモニーが次年度に行われました。当然、私はクラブ会長を終えていました。それでも向こうへ行きまして、セレモニーを行い、ここにいる子供たちが私たちを歓迎してくれましたが、皆さん障害を持った子供たちですけれども、子供たちの目は本当に純粋できれいです。この子供たちのために教材が利用される。それによって子供たちが文字を覚えることによって、夢と希望を大きく膨らませて成長してくれることを考えますと、非常に良い事業だったという感動があります。
 皆さま、識字率向上ということをご存じですよね。3月は識字率向上月間といわれていますけれども、我々日本人にしてみると識字率は、あまり実感がありませんが、まだ、このような発展途上国においては、文字を読めない子供たちがいる、文字を読むことによって、また別の世界、夢が広がるこのようなことを提供出来るロータリーの事業というのは、素晴らしいと感動を得ました。これが最後の集合写真です。 このような感動、或いは奉仕の喜びが『ロータリアンの輝き』であるとするならば、『クラブの輝き』とはどのようなことか。クラブの輝きとは、ここに箇条書きにありますように、会員基盤、或いは、会員構成が多様、或いは、会員が皆積極的、その方たちによって豊かなアイデアで素晴らしいプロジェクトが出来るようになると、地域社会で実施するプロジェクトが大変評価を受ける。そうすると、公共イメージが上がり、ロータリーの認知度が上がって行く。このようなことだろうと思いますが、これは箇条書きですけれどもこれを少々チャートにすると、このようになると思います。
会員基盤がしっかりしていれば、やはり積極的な参加によって豊かなアイデア、素晴らしいプロジェクト、その結果、公共イメージ、ロータリーが良く理解される。そうすると、ロータリーの仲間が増える。このような好循環によって持続性を保つことが『ロータリーの輝き』『クラブの輝き』に繋がって行くのだろうと思います。黙っていてはダメです。さっきのロウソクではありませんが、やはり行動を行わなければならないことに繋がって行きますが、輝くクラブとは、このような好循環だろうと私は思います。 
 『CLP』を皆さんご存じだと思いますけれども、『CLP』を解説する手続き要覧の文章の中にこのようなことが出て来ます。『効果的なロータリークラブ』に4つの項目がありますけれども、やはり『会員基盤』『奉仕プロジェクト』の2つが非常に大事な柱ということが書いてあります。それから、先ほどの『マッチング・グランド』のような事業を実施出来る資金源としての『ロータリー財団』。恐らく自前の資金をこのように確保出来る奉仕団体は少ないと思います。これが、やはりロータリーの素晴らしいところだと思います。それから『リーダーを育成』するということは、当然、クラブの或いは組織の継続性にとっては大事なことであると、そのために会員増強に努力しましょうということに行くのだろうと思います。
 私がお話しをしたいことは以上ですが、これが最後のお願いです。国際ロータリーがとにかく、いま力を入れている『ポリオ撲滅』、それから『ロータリー財団』、私たちのロータリー財団です。是非これにもご協力を。そして『日本独自の国際貢献』といわれる米山奨学会への協力。あと、ロータリーとは参加することによって意味がある訳ですから、各種会合への参加。特に10月には、帯広で『地区大会』を開催します。大勢の方を帯広でお待ちしております。それから、オンツウ・サンパウロ。ロータリーの最大のイベント国際大会です。今年度は、幸か不幸か一番遠いブラジルで行われますので、このような機会に是非皆さん一緒に行きませんか。清水パストガバナー、お待ちしておりますので、ブラジルへ是非、またご一緒したいと思います。
 これで、私のお話しを終りたいと思います。どうもご静聴ありがとうございました。


会長謝辞
 奥ガバナーよりご講演をいただき誠にありがとうございました。ガバナーのご指導を参考に今後も活動をして参りたいと思います。ガバナーにおかれましては、地区内67クラブを訪問する大変ハードなスケジュールとなっていますので、本当にお身体には十分ご留意をされましてご活躍をされますようご祈念申し上げ御礼に言葉に代えさせていただきます。
 本日は、誠にありがとうございました。



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