2004〜2005年度 第30回(通算2870回) 例会報告

2005.2.17


会長 久島 貞一・幹事 浅野  洋

広報・会報委員長 西村 智久




     久島 貞一 会長

皆さんこんにちは。先週の土曜日ですけれども久しぶりに会長幹事会がありました。福井ガバナー補佐のお話をお聞きしました。IMに懸ける思いが非常に強いようです。出来るだけ多くの皆さんが参加して頂きたいと思っております。よろしくお願い致します。それと今朝、新聞によりますと、コーヒーをたくさん飲むと肝臓癌にかかる確率が非常に減るという事で、医学的な問題はあるかと思いますが、1日5杯以上飲むと肝臓癌になる確率が4分の1になるそうです。毎日1杯ずつでもよいから続けると肝臓癌になる確立が半分になるそうです。このところコーヒーの値段が値上がりしているそうで、さらに拍車が掛かるのではないかとも思いますが、僕達から考えるとそんなにコーヒーを飲んだら胃をこわして体に悪いのではないかと思うのですけれども、色々なバランスをとりながら考えていかなければならないと思っています。どの世界でも極端に走る事が無いように生活していく事が出来れば良いと感じました。もうひとつ面白いと思ったのはサザエさんの視聴率が上がると株価が下がっている、株価が上がるとサザエさんの視聴率が下がっているという事で、この辺はどの様な関係なのだろうと考えていますけれども。どうもありがとうございました

 


 


1)釧路南RC   2/18(金) 夜間例会「RI創立記念日・世界理解月間 末広館        18:30〜
2)釧路西RC   2/21(月)夜間例会「クラブアッセンブリー」全日空ホテル          18:00〜

3)釧路東RC   2/22「釧路東RC第1回麻雀大会&夜間例会」 シーサイドホテル     15:00〜
4)釧路北RC
   2/23(水)  休 会    振替 2/27(日)釧路市生涯学習センター   12:30〜13:00
           2/27(日) 100周年対外事業「ハードル」無料上映会 13:20〜15:10


郵政民営化」 
釧路中央郵便局長 村上 信雄氏

            

村上 信雄氏

 
今日は郵政民営化についてのお話しをという事でございますけれども、これから20分位お時間を頂きまして、最近の情勢等につきまして少しお話ししたいと思います。その前に本日釧路の伝統のある釧路ロータリークラブにお招きを頂きまして、この様な機会を与えて頂きました事を本当に厚く御礼を申し上げたい、光栄に思ってございます。私、今ご紹介頂きました通り、去年の7月に赴任致しまして7ヶ月程経った訳ですけれども、実は釧路北ロータリーの方に所属させて頂いております。私がここに来たときに釧路中央郵便局の位置から言って釧路ロータリーに入るのかと思っていたのですけれども、これは歴代ずっと続いている様で私が選べないという様な事でございまして、北ロータリーの方にという事でございました。実は9月15日に入会したのですけれども、私、美幌出身なのです。それでロータリーの今のガバナーが美幌なのです。牧野ガバナーというのですけれども、実は数年前から牧野ガバナーとは懇意にして頂いてまして、まさかガバナーをしている方だとは全然知らなかったのです。お寺のご住職なのですけれども、飲み屋さんも同じ所に行く等、その様に懇意にして頂いたのですけれども、釧路に来て9月15日に丁度ガバナーの公式訪問がありまして、丁度私の入会の時にガバナーの公式訪問という事で、名誉あるガバナーからバッチ付けて頂いたと、この様な事で本当に光栄に思ってございます。 
その様な話はこれ位に致しまして、早速ですけれども今日のテーマでございます郵政民営化等々について、若干お話しをしたいという様に思います。まさに本国会の大きなテーマという事になってございますけれども、最近の新聞を見ましてもまず郵政民営化関係が出ていない日はないという位に賑わしています。それだけ小泉総理もかなり執念を燃やしてこの国会で絶対に通さないと駄目だと、この様な張り切った状況です。この論議は立場立場で色々な議論があろうかと思いまが、皆さんご存じの通り新聞等で見ても国会の中でも色々な考え方、色々な動向がございまして、もちろん推進派は小泉総理をはじめとして竹中財政担当相、反対派の中心はやはり何と言っても綿貫さんです。郵政事業懇話会の会長をしていますのでその様な立場上もあるのでしょうし、また橋本派というのは郵政族が多いところで、その反対派の中心が綿貫さんという事で、その他民営化反対では本を出したりしていますけれども荒井弘幸さんですとか、それから最近新聞等でご存じかと思いますけれども野田聖子さんが、この民営化に関してはもし党議拘束をするのであれば私は造反しますと宣言したくらいに反対派の中心という事です。その中でやはりその様な賛成派、反対派でなかなか国会はまとまりませんので、そこで調整役というのかその様な一番の中心は今、参議院の議員会長をしている青木さんが中心になって多分これを最終的にはまとめていくのではないかと、今はその様な動きになっております。
それで私共の立場なのですけれども、いわゆるまな板の上の鯉というのが我々の立場なのです。ただ私共普通局は比較的大きな郵便局ですけれども、郵便局の場合その他に、特定局、簡易局があります。北海道でも普通局が74局、釧路中央郵便局もこの中に入っています。特定局が北海道では1152局あります。小さな郵便局で無集配局もありますし集配をしている局もあります。比較的小さな局という事ですけれども、その様なところと普通局と若干この郵政民営化に対する立場と言いましょうか、考え方はそんなに変わらないのですけれども、特定局長さんは大反対を明確にしております。これはなぜかと言いますと、特定郵便局の特徴というのは地域に根ざした郵便局という事で地元の人がなるのが大体基本的なのです。転勤も原則としてなしという事なのです。それからもうひとつ大きいのは自分の局舎なのです。国の局舎ではなく自分の局舎で、自分で建てて、そして国にそれを貸している。ですから借料も国から出ているという状況にありますので、これが例えば民営化になりまして廃局、局を無くすという事になりますと、まず我々は釧路中央で、釧路中央が無くなる事はまず無いでしょうけれども、他の根室や中標津という所の局が無くなっても我々は他の局に転勤すれば済むのです。ところが特定局長さんは不転勤が基本ですから、そこがもし無くなりますと自分の身分もどの様になるのだというのが1つと、それから先程言いました借料の関係です。給料も貰っているのですけれども、借料も貰っている訳です。借料はそんなに儲ける程もらっている訳ではありませんけれども、その借料も当然ストップになるという事もありまして、その様な特定局長の立場を考えますとやはり民営化反対と、同じまな板の上に乗っているのですが、我々は魚の、鯉のしっぽくらいを動かしているのでしょうけれども、特定局長さんはやはりまな板の上で暴れなくては駄目だと、この様な立場の違いがございます。それから組合です。職員のほとんどは組合に入っていますけれども、この組合もやはり明確に反対をしております。これはやはり民営化になったらリストラというのはもう当然あり得る話で、今の公社でもリストラをしていますけれども民営化になったら拍車が掛かるだろうという事になります。今のところ局は縮小や廃止をしても生首は切らないという事にはなっているのです。自然退職を待つという事です。それでリストラをしていくという事なのですけれども、職員にとってみればその身分は繋がるのですけれども組合にとってみれば大事なのです。組織がどんどん減っていくという事になりますから。組合にしてみればこれは死活問題といいますか、その様な状況にありますので組合も明確に反対しているという状況にあります。それで今日、私共は本社も支社、支社というのは北海道にあります。それから今言いました普通局、この立場というのはあまり反対も明確には言えない立場と言いますか、行政を預かっている訳ですから、本社も支社もそれから普通局も静観しているといった方がいいかも知れません。その様な意味では我々は客観的な立場で今状況を見ているという事でございます。
それで皆さん方のお手元に郵政民営化を巡る動きという資料を配付させて頂いております。簡単にご説明させて頂きます。これは特に2番目の郵政民営化の主な論点と現時点での状況と書いてございます。これの現時点の状況につきましては今この様に動いているという言ってみれば現在進行形という事ですので、この通りになるかどうかというのはまだまだ分かりません。あくまでも今政府で考えている、あるいは一部自民党の方も、一部飲んでいるというか、その様な状況での事でございますので、この案に対しても先程言った反対派はまだまだ明確にこれでは駄目だという様な事もございます。それで上の方に基本方針が出ておりまして、これは新聞記事なのですけれども2004年の9月に経済財政諮問会議、小泉首相が議長になっていますが、ここで4分社化するという事で郵便ネットワーク会社、これは窓口です。それから郵便、郵便貯金、それから簡易保険とこの4事業を分けて、4分社化するという案がその基本方針としての案でございます。多分この様になっていくのではないかという予測です。この現時点での状況のところを見て頂きますと分かるように、民営化の形態はどうかという事に対しまして今現在4分社化が自民党の中でも譲歩する方針が段々出てきております。ただここにも書いてあります通り窓口ネットワーク会社の経営が成り立つかどうかというのが非常に疑問視されている部分もあります。この窓口ネットワーク会社というのは郵便や貯金や保険の会社から窓口で取り扱うのでその手数料を3社から貰って経営していくという事なのですけれども、それでこの経営が成り立つかどうかという部分がありまして今色々考えられております。例えば委託手数料という事になるのですけれども、委託手数料の消費税を減免するとかそういった方法も考えられております。ただ反対派はまだ4分社化では駄目、もしするとしても3分社化という事で、ここのうちの郵便とそれから窓口ネットワークの会社、これを1つにして、それから貯金と保険、この3つの会社にする方が良いのではないかという案もあります。
それから気になるところの2点目なのですけれども、郵便局網の維持です。郵便局、地方の郵便局は大丈夫なのだろうかという事なのですけれども、これは今現在のところ法律の中に住民のアクセスが確保されるように配置すると、この様な努力義務を規定しようではないかと、それから過疎地については現にある郵便局ネットワークの水準を維持するという事を省令の中で設置基準を制定してはどうかという様な案が浮上しております。もっと具体的に言いますと各市町村に少なくても1局以上は絶対に設置するという事なのですけれども、これも若干心配があるのは市町村合併が非常に進んでいます。そうすると例えば釧路で言えば釧路、音別、それから阿寒と、これがもし合併したとすればこれが1つの市になります。その市の中で1局あれば良いという事になりますと、釧路の場合は1局という事はあり得ませんけれども、市町村合併をしてその中に1つあれば良いのではないかと、この様な理屈にもなってきますので、その辺はなかなか厳しいとところかという事です。それから特定局長さん方が1番この郵便局網の一番心配しているのが、むしろ地域よりも都市部なのです。都市部で配達のしない特定郵便局が無くなるのではないかとその様な心配をしています。釧路市内の特定局も20数局ありますけれども、そういった局です。特に東京や札幌などの大都市圏の小さい郵便局というのは実は皆赤字なのです。黒字の様にみえますけれども赤字なのです。先程も少し出ていました借料。借料がもの凄く高いのです。それでいくら収入があっても赤字になるという部分がありますし、それから都市部というのは受け入れが少ないのです。貯金だけ考えてみても。郵便は結構出ますけれども貯金の場合は払いが多いのです。そうすると1局1局を見てみますと都市部の郵便局ほど赤字が多いという事で、1番切り捨ての対象になりやすいという事がありまして、この辺が特定局長さんは非常に心配している部分であります。それから今1番揉めているのは貯金、保険についての全国一律サービスというところです。郵便についてもう、ユニバーサルサービスというのですけれども、全国一律のサービスをしていく。これはある程度もう決着が付いています。貯金や保険について、これは小泉総理がかなりこだわっていまして貯金や保険は全国一律ではなくても良いのではないか、少し地方の方を切り捨ててもそんなに地域住民の利便性を損なわれる事は無いのではないかという様に主張しています。この辺はここにも書いてある様ないわゆる中間点といいましょうか、妥協点といいましょうか、その様な方向が今出されておりまして、17年の4月までの移行期間は窓口ネットワーク会社と安定的な代理店契約を義務付けて、完全民営化後は持ち株会社に地域社会貢献基金を作って不採算地域で営業を続ける、貯金保険会社に手数料を補填するこの様な形で支援していく。これによって法案には盛り込まないけれども事実上貯金保険についても一律サービスが可能ではないかと、この様な妥協点を今模索されている次第でございます。まだこれについては生田総裁はこれで果たして配当金や株式の売却益が出るのかどうかという部分では少し厳しいのではないかというコメントも出してございます。
それから4点目の公共性の高いサービスの提供という事ですが、今郵便物の第一種から第四種までありまして、第一種というのは通常、手紙とかです。それから第二種というのは葉書なのです。その他小包もありますけれども、第三種というのは定期刊行物、新聞何かもそうなのですけれども定期刊行物、これは他の郵便物よりも安くなっています。それからもう1つ第四種は通信教育や盲人用の郵便、これも安くなったりあるいは無料になったりしています。この様なものはやはりしっかり民営化になってもしていくべきだという様な事が出ていまして、これはこの様な事で決着がつくのではないかと考えています。それから職員の身分です。これも特定局長さん方が非常にこだわっている部分でございますけれども、これも今妥協点が探られておりまして、国家公務員にはしないけれども公共性の高いサービスに関わる職員に限って何らかの公的な資格を付与するという事で、今考えられているのは公証人をモデルにした、その様なものが出来ないかどうかという事です。これは公務員と同等といいましょうか、似たような制度になるかと思います。公務員では無いのですけれども公務員、例えば色々なミスがあってもそれは国が皆責任を持つという様なものなのですけれども、その様な身分を与えていけばどうなのかという話が出ております。それから民業の圧迫と経営の自由度という事なのですけれども、これも書いてあるとおり出来るだけ自由な業務展開をしていくべきという事なのですけれども、少しこの理屈が私も良く分からないのです。ここの部分は。民営化にしながら民営圧迫にならないかという話も変な話です。もうその様な心配をしているのです。民営化になるのに今の例えば銀行や保険会社、その様なところを圧迫しないかという理屈が出てきているのですけれども、これは少し議論から言ってどうなのかと私自身思うのですけれども、それなら民営化しない方が良いのではないかと、その様な事も規制を掛けてサービスを提供させた方が良いのではないかという部分もございます。
1番最後にこれからの郵政サービスの基本という事なのですけれども、私は民営化になろうがなるまいがこれからの郵政サービス、郵便局のサービスの1つはやはり、郵便、貯金、保険という3事業を提供させて頂いていますけれどもこれだけでは足りない。コンビニエンスオフィス化という事で色々な、例えば切手は売っているけれども封筒や便箋は売っていないのではないかとか、それから汽車や飛行機のきっぷは売れないのかとか、映画とかコンサートのチケットは売れないのとその様な要望も結構ありまして、この様なものにもやはり答えていく必要があるのではないか、特に地方にあってはその様なサービスも充実していく必要があるのではないか。それからもう1つはワンストップ行政サービスという事で、これから市町村合併が進んできますと地方のサービスが若干おろそかになる可能性がありますので、住民票、あるいは戸籍謄本などその他諸々の行政サービスの部分を郵便局で出来ないのかどうか、この様な事も検討していく必要があるのではないかという様に思ってございます。
実は私、やはり郵便局は地域に根ざして地域に貢献していかなくてはならないと思っていまして、地元の方々と出来るだけ接触する機会を多くしたいと考えております。私、この在任中に2つだけ必ず心がけて実施、今も実施しておりますけれども、2つございます。1つは皆さん方も非常に有り難いお客様なのですけれども、私共、ゆうパックを扱っておりまして、小包です。最大のお客様というのはやはり和商市場が代表されるのです。それで和商市場は郵便局だけではなくてクロネコヤマトさんとかペリカンさんとか色々ともろもろ使っていますが、毎朝私は通勤の途上なものですから和商市場の全てのお店に「おはようございます」という事で回っています。もちろん郵便局に取り込めれば良いなという思いもあるのですけれども、しかしあそこを回りますとやはり釧路市内のお客様全てにご挨拶しているつもりで回っているのが1つと、それから逆にあそこを回りますと、朝、あの様な商売ですから元気が良いのです。したがって朝の元気を和商市場からもらっているという部分もありまして、毎朝通勤途上を回っています。それからもう1つは私共の郵便局、窓口は9時に開くのですけれども、まず第1番目のお客様は局長自らお迎えしようという事で9時になりますと窓口の方に降りていって、5分から10分程度、窓口のところ、ロビーでお客様をお迎えしています。その様にしながら地域のお客様と接触して郵便局の信頼を高めていくというか、その様な努力をしてございます。これは私の赴任中は続けようと、この2つは絶対に続けようという様に考えてございます。今日は貴重な時間をお借り致しまして、少し時間も過ぎて申し訳ございませんでした。民営化につきましてはこれからまたどんどん動いていくのではないかという様に思いますので国会の動きを皆さんも是非注目して見て頂きたいと思いますし、また郵便局のご支援もこれからも1つよろしくお願いを申し上げまして、私の話を終了させて頂きます。どうもありがとうございました。


 

 

本日のソングリーダーは藤井正信会員です


 

      2月 24日  夜間例会 「ロータリー100周年を祝って」  
                       


邵  龍珍 パトラーズの皆様、当店ご利用ありがとうございました
高山 祐一 久しぶりに出席しました

本日合計 本年度累計
31,000円 1,357,540円


日時 会員数 出席率
2月 10日 100名 49.5%