2004〜2005年度 第44回(通算2884回) 例会報告

2005. 6. 2


会長 久島 貞一・幹事 浅野  洋

広報・会報委員長 西村 智久




  羽生武喜 副会長



2日間ほど釧路も非常に天気が悪かったのですが良い天気になりまして、昨日少し用事で弟子屈の方に行きましたら昨日がちょうど開花日だった様で、桜がとても綺麗でした。半袖でしても20度ちょっとあったのでしょう。良い天気でして、この様な天気が釧路で続いて頂くと私、個人的に商売も非常に良いかと思うのですが、なかなかこう予断を許さない釧路でございまして、この厳しさが一つ人間を成長させるのかと思っております。残り本当に1ヶ月弱です。気を抜かないで頑張ってしますので、もう少々お付き合いをお願いしたいと思います。










1)  釧路南RC  会場変更  7月より釧路全日空ホテル 
2)  ロータリーの友 6月号到着


                  「 私達とウツ 」
                          
清水桜ヶ岡病院 副院長 清水輝彦 氏


只今ご紹介にあずかりました清水輝彦と申します。どうぞお食事はゆっくりおいしく食べた方がよろしいと思いますので、あわてて食べる必要は無いですし、僕のプリントは後で読めば分かる様にしてありますので、どうぞお食事に集中して頂いて結構です。大丈夫ですのでよろしくお願い致します。
私が精神科医になって18年目、19年ですけれども、最近時代と共に色々と話して欲しいと言われる内容が変わってきております。何年か前までは痴呆症についてのお話、最近でも多いですけれども、その様な事が多かったです。ところがここ2、3年メンタルヘルスの話をして下さいという事が増えてきました。1つは私が産業医をしているという事があるかと思いますけれども、それ以上にやはり各職場、あるいは色々な職域の方からその職員のメンタルヘルス、あるいは自分自身のメンタルヘルスという事で色々関心を持たれる様になって、その結果として鬱とかその様なメンタルヘルスの話をして欲しいと言われる事が増えてきております。

まずメンタルヘルスというのは要するに心の健康、不健康の事だという事でご理解頂ければ良いと思います。何の事はない、自分は今日元気かどうかという事であります。ちょっとここのところ疲れている、何となく落ち込んでいるなど、その様な事は誰でもあります。ただそれが日常の生活に支障が出てくるとなるとこれは少し拙いかも知れませんという事です。ですからなるべく調子が悪いとか何か拙いなという事があれば早めに気付いて早く良くしましょうというのが基本です。ところが本当の基本は最初から具合が悪くならなければ良いです。いわゆる予防です。その為の話も含めて少ししたいと思っていました。それから万が一調子を悪くされた時にご自身にしても、職場の方にしても、部下にしても、何にしてもそうですけれども、早く元気になって欲しい、早くまた笑顔が出て欲しい、その様な事に向けての取り組みはリハビリテーションになる訳です。予防と早期発見、早期治療、それからリハビリテーション、これがメンタルヘルスの大きな3本の柱になっています。

ストレスというものは程度に寄っては良い時もあります。適度なストレスが掛かるという事は頑張ろうと、「よし、しっかりするぞ」という気持ちになりますし、それで達成されると上手くやれたと充実感になります。ですからストレスがあっては駄目なのではなく、過重なストレスになってはいけないという事です。厳密に今ストレスとストレッサーという言葉があったりするのですが、それはまあ今日はいいと言う事にしましょう。仕事をしているとどの様な時にストレスが、調子を悪くするかという事で書いてきました。まず1つは入社から2年目くらい。この時期は大学や何かでもそうでしたけれども、最初医局に入った頃はまだぴよぴよのひよこです。とにかく色々な事を覚えるのに一生懸命になって夢中です。ところが1年くらいが過ぎてくると「これで良いのか」とか、特に外科系の先生ですとなかなか自分の思っていた様に技術が身に付かなくて、いつまでも助手の様な事をしていて、これで良いのかという様になったりする様です。その様な意味で最初の2年間くらいは非常に自分が思い描いていた現実と違うという事です。例えば企業ですと入ってこの様なプロジェクトをしたい、この様な仕事をしたいのだと思って入ったはずが気が付いたら伝票の整理だったと、あるいはデーターの集計だったと、こんなはずじゃないというところから始まってきてギャップが出てくる。それからあるいは慣れない仕事なのでやはり上手くいかないことも多いです。その様な事で不適合、不適用が出てくる。その後昇進ですとか中間管理職になる、あるいは出向する、その様な時にも移った直後、あるいは昇進した直後というのは気合いが入っているから結構良いのですが、半年、1年と経ってくる中でやはり疲れが出てきたり、「本当に俺こんなので良いのか」という迷いが出てきたりという時期です。1番働き盛りと言われる30歳代くらいの方ですとやはり過重労働、過労です。この問題が出てきます。実際最近は、過労については今日お話ししませんけれども、いわゆる電通事件があったりして裁判になったりして企業側が負けるという事で非常に皆様意識する様になってきております。直近で100時間越えている、あるいは数ヶ月過去は90時間くらいという事、直近200時間でしたか、きちんと裁判の基準が出てきていて、しかも出勤簿上は15時間しか超過勤務をしていない事になっていても証人で2人でしたか、「彼はとてもよく働いて、働きすぎてあれは死んでもおかしくない」という証言が2人くらいでてくると裁判負けたそうです。企業の方が。その様な事もあって余計にメンタルヘルスの事については取り組まざるを得なくてはいけなくなってきています。そこに書いておきましたけれども、職場の人間関係が基となって調子を崩す方、不健康になる方、全年齢通じて見てみると2、3割いるという事です。よく考えてみると僕も大学にいた頃、自分もなんとなく調子を崩した時期もありましたし、それから後輩の先生達がなんとなく嫌で辞めていってしまったという事もあります。ですからこれはあながち嘘ではないと思っております。今日は定時で終わるという事できちんと終わりますので、ご安心下さい。

そこで次に職場における不健康、自分自身が気付く変化と周囲が気付く変化という事を列挙してきました。これは見て頂ければその通りだという事なので、あえて説明もいらないかと思います。まとめて言うと自分で気付く変化としては自分にゆとりがないという事に気付いてきます。それからゆとりが無くなってくると仕事が雑になる、あるいはおろそかになる、あるいはその様な事で緊張したり落ち込んだりという形になってきます。ですから皆様方それぞれに健康の度合いと言いますか、元気の度合いが違います。良い人はちょっと高調子でしているのを良い人にとって少し落ち込んだくらいは普通周りの人からみるとまずまず良いのではないかという様な事が、逆にいつもそこそこしかしない人がちょっと頑張っていると調子悪いのではないかと逆に頑張りすぎているという事が逆に起こってきたりします。問題はこの自分で気付く変化というのはなかなか気付きながらも自分でやはり調子悪いとは認めたがらない、人間その様な傾向があります。ですから例えばここのところ疲れているのではないかと誰かに言われても、「俺は大丈夫だ」と言って無理してしまうのです。最近何か元気が無いぞと言われてもそんな事ないと反発してしまう。それから行くとその後に出てくる、その周囲で気付く変化という、こちらの方は捕縄に客観性があります。やはり言動がまとまらない、なにかとげとげしい、あるいは仕事のミスが多いとか、それから良くある事なのですけれども、アルコールの問題も最近どうも深酒が多いとか、朝遅刻してくるとか、「どうもあいつ何かあったのかな」という形で気付かれるのです。ところがなかなか気付いて声を掛けても先程話しました様に本人は「そんな事無いよ」とそこで止まってしまいます。ではこの様な時どうするかと言いますと、可能ならばご家族に、奥様とかにちょっとお声を掛けて、「最近どうですか?職場で元気が無いみたいだと、あるいは疲れている感じがするのだけれど、お家でどうですか?」なんて聞いてみると良いと思います。そうするとご家族も「うちでも心配していたのです」という事があって、そうすると「ではどうしましょう」という段階に話が進んでいきます。

それで鬱の話をする前に、なぜ鬱のお話しをしないといけないかと言いますと、そこに自殺の事を書いておきました。お昼ご飯時に自殺の話なんていうのはあまりしたくないですし、けれども避けて通れない問題。ここもう平成9年、10年くらいから毎年3万人以上の自殺者、しかも中高年層の自殺が多いという事が非常に問題になっています。特に男性、考えてみると何か大きな事件があった時に、去年でしたけれども鳥インフルエンザがあった時に鳥やさんの会長ご夫婦が自殺されたりとか、その様な事件、それから例の西武の事と絡んで偉い人が自殺されたりとか、非常にもったいない人材がたくさん亡くなっている。色々調べていくとどうも本当は鬱病だったのではないかという事で、ところが上手く気付かれないままに追い込まれて自殺になってしまったという例が非常に多いという例が言われております。その様な事があるものでここの3ページ目のところに自殺予防に向けての提言うんぬんという事で、厚生労働省と書いてきました。それからその1番下の日本医師会の雑誌、日本医師会としてもこの様な鬱の事をきちんとしようという様になって取り組んだ結果、出来たのが3番目の雑誌なのですが、これは付録ですけれども本屋さんでも売っている様です。あるいはインターネットで医師会から入っていけば探せます。気になる方、見て頂ければと思います。実は鬱で問題なのは専門の精神科医が診ているのはたかだか3分の1くらいしかないです。残りの3分の2、実は病院に掛かっていたとしても精神科以外の先生が診ていらっしゃいます。理由は幾つかあるかと思うのですけれども、なかなか精神科医の数も足りない、あるいはご本人様も精神科に掛かるのをためらわれるという事で、結果として内科の先生、外科の先生、ようするにかかりつけの先生がご覧になって下さっていると。それはそれで我々はとても良い事だと思うのですが、やはり死なれては終わりという事で最近精神科の医者が他の科の先生方に鬱についてお話しする機会が増えてきています。実は日向先生からお話しを頂いて私7月にその様な勉強会でお話しをさせて頂くのですけれども、その様な難しい事は抜きにして鬱というのはきちんと治療すると非常によく直ります。完治します。それから放っておくとかなりの率で自殺をされると、自殺をされる事で今度ご家族が悲しまれる、あるいは職場の方が悲しまれる、あるいは実際的に人的損失、これは計算すると年に数兆年になるという位です。やはりその様な事を考えると鬱は他人事ではなく自分事かも知れないという様な意味でこのプリントを付けました。鬱病のサインという事で2枚目の下枠のところにあります。これは次のページまで続くのですがこれは横線が入って切れていますけれども、1つの枠でくくっていました。自分で感じる症状と周りから診て分かる、鬱になってくると予測される通り気持ちが落ち込んできます。それからやる気が無くなってきて何か人によっては自分が呆けた様な感じになったりします。少しお年を召した方ですと、最近呆けた気がすると病院に来られてお話しを伺うと鬱の症状だったという事があります。それから悪い方へ考えてしまうとか決断が下せないなんていう事になる、それから大事な事はそこに書いてある悪い事をした様に感じて自分を責める、自責的傾向が強くなってきます。大した失敗では無くても取り返しの付かない失敗をした様に思い込んで最終的に死んでお詫びをするという話が出てしまうのです。

それから後、大事な事なのですが、眠れない。特に寝付きは悪いけれどそれ以上に早朝覚醒と言います、朝早く目が覚める。それも2時3時くらいに目が覚めて悶々としてしまうのです。それで朝方自殺をしてしまうという事があります。ですから我々入院させるくらいの重症の鬱ですと、寝る前の薬はたっぷり盛ります。とにかく朝起きなくても良いから、寝ていてくれる方が安心という事で家族にももし外来でする時は、先生、もし起きなかったらどうしますかと言うと、朝起きないくらいの方が安全ですと、朝気が付いてみてぶら下がっていたら嫌でしょうと、その様な言い方はしませんけれども、そのくらい説明をきちんとします。そのくらい早朝は怖いです。ですから僕等が研修医の頃とか大学に泊まっていていきなり看護師さんから4時くらいに電話が来ます。「先生、ちょっと様子が変なのですけれども、もしかしたら」なんて言われるとぞわぞわです。行ってみたら何の事はない、ベッドから落ちちゃってと言いますかそれは笑い話で済んだのですが、たまたま歩いてそのまま床に寝てしまっていた、それが部屋の角度から首をつった様に見えただけだったのですけれども、僕も1度それでドキドキした事があります。いずれにしてもこの眠れないから始まってその様な自殺に至ってしまう様な事があります。それから周りから見て分かる症状、やはり表情が暗いです。ですから何と言うのでしょう、今冗談を言ったり、皆さん僕のつたない話に笑ってくれたりしていますけれども、ちょっとした冗談を言っても笑えない、あるいは笑っているけれども引きつっている笑いをしている、それから何かちょっとした事に顔がウルウルしてくると、何か少し優しく声を掛けてあげるとすごく感激されてしまったと、普段そんな事をしない人がそうであればこれはどうしたのかと気にした方が良いと思います。それからお酒の量が増えてきます。これの理由はやはり1つは何となく落ち込んでいる気分を紛らわそうとするのが1つ、それからあと1つはやはり眠れないという事から始まってきて何とか寝付こうとして、寝酒をするのです。ところがやはり病的な不眠ですから寝酒くらいでは眠れない訳で、どんどん寝ようと思ってお酒が増えていくという様な形になります。それから後は身体に出てくる症状としてあります。そこに書いてあります様に食欲がない、便秘、だるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛が云々と書いてありますけれども、この様な事が結構鬱の最初の症状としては身体症状の方が強いです。それで内科の先生、あるいは外科の先生、かかりつけの先生のところに行くのです。それで先生の方もではという事で色々調べたりはしてみるけれども、あまりはっきりした所見が無いし、では胃薬でもという事になるのですけれども、その時にふともしかしてこれは鬱ではないかという事を考えて、その自分で感じる症状などをきいて見ると良いのだと思います。ですから皆様方職場で何かその様な時があれば、最近体調が悪い、優れないと結構病院にいっているけれども、ぱっとしないという時にはこっそり呼んで、最近どうだと、気分が落ち込んでないかとか、何となく集中出来なくはないかとか、そこら辺を聞いてあげると非常に良いかと思います。自分から調子が悪くて特に精神面の事について訴えていくというのはなかなか出来ません。この様な身体症状が出ているうちは僕は内科の先生とかかかりつけの先生でまず良いかと思っています。いきなり精神科に行けというと何か本人や家族の方がびっくりしてしまって、何か反応を起こしてしまう事があります。それでまず内科の先生の方に行って、身体を見てもらうと。身体が何ともなければその様な精神的なものかという事で少しお薬をお出し頂いたりして、それでもやはり良くならない様だったら精神科の方に回して頂くという事をすると、ご本人様の為にもなるし、それから上司、あるいは管理者として接せられる方も少し心の負担が減るかと思います。まず鬱病の症状を詳しく説明するとという事でそこに書いておきました。これは、僕は実は今日、多分時間が無くなるだろうと思いまして、少し細かく書いておこうとここは付け足しにした部分なので、今日はお話ししませんがどうぞ読んで頂ければと思います。

 では鬱病の治療、診断はどうするのかと言いますと、そこに書いておきましたが、特別な検査はありません。例えば何か血液を採って測ったら何とかというものがいくつ量が出ていたらこれは鬱病だとか、あるには何かマークシートを付けていってチェック項目がいくつあったら鬱病だとかというものはありません。テレビでよくあなたの何とか度チェックというのがはやっています。よく鬱のチェックというのもありますけれども、あれはあくまでも目安です。我々精神科の医者はご本人や家族の話を伺って、あるいは表情を見せて頂いて診断していきます。慣れてくると私も院長もそうかと思いますけれども、患者さんが入ってきます、こんにちは、どうしましたと入ってきて座るまでの様子で何となく分かります。あ、鬱かなとか、統合失調症かなとか、ちょっとこれは物忘れの病気かなとか、大体は予想が付きます。この間東京の方の病院で僕も外来をしているのですが、はじめのこの様な予診の紙だけを見たら奥様、まるっきり統合失調症、幻覚妄想状態かと思ったのです。ところが奥様が入ってきたら全然その様には見えなくて普通なのです。一緒に入ってきた旦那の方を見てみたら、旦那の方が病気だったというのがあります。本当にびっくりしてしまいました。初めは奥様が浮気をしていてどうのこうの、みたいな事を書いていて、それで自分に当たってくるどうのこうのと、けれども奥様に話を聞いたら、こんな蛇足の話をしていいのでしょうか、ご主人とはかなり年の離れたご主人なのですけれども、ご主人は仕事のパートナーという方と長い事仕事をして、マンションも共同名義で持っていて、そこで結婚をしたと。結婚して年の離れている若い奥さんと、奥さんの方は初婚です、それで当然その様な共同名義のマンションに自分が新しく来るのも嫌だし、ましてやその共同経営者の女性の物が色々置いてあるのは嫌だと、何とかしてくれと旦那に言っているだけなのに旦那は何故俺の事を理解しないのだという様に彼女を責めていたと。それで旦那の方がだんだん奥さんに対して被害的、妄想的になってきたなんていう、精神科は来てみたらどなたが病気か分からなくなる時があります。久しぶりにこの間その様な例がありました。そんなくらいですからいきなり精神科へ行こうといってもなかなか、少し気後れするのでまずはかかりつけの先生を大事にして頂く、それからあなたの事を心配しているから言うのだという誠意が伝わるとご本人も受診とか相談する、あるいは話す事に了解してくれる様になると思います。それから鬱病に何故なるのですかと偶に聞かれるのですが、よく分かっていません。人間の精神科の病気に関してはほとんど何も分かっていないというのが正直なところです。遺伝の説、遺伝的に何かあるのではないかと研究をしているグループもあれば頭の中の物質、セロトニンとかドーパミンとかその様なものを色々研究しているグループもありますけれども、まだ分かっておりません。但し治療する方法ははっきりしています。鬱の場合は基本的には抗うつ薬を使います。何か精神科の薬、ましてや安定剤関係というと何か敬遠される方が多いです。内科の先生や何かでもあの様な薬は使ってはいけないと思っている方もまだいらっしゃるのですけれども、抗うつ薬を使ってしまうとかなり良くなります。それから中には少し抗うつ薬を使っても駄目で、少し特殊な治療をする事もあります。今日この様な席で何なのですけれども電気けいれん療法というのがあります。俗に言う電気ショックなのですけれども、昔かつて向精神薬、抗うつ薬が無かった頃、鬱病はこの電気を掛けていました。それで不思議な事に1回か2回すると良くなるのです。だから僕が大学にいた頃に昔教授が若い頃診ていた、結構お年を召した70歳、80歳くらいになってまた鬱になってしまった方が電気を掛けてくれと教授のところに来たのを覚えています。さすがにその様なお年になってけいれんを起こす訳にはいかないですし、お薬も出来てきたので今はまず薬から始めますが、最悪の時にはその様な治療をする事もあります。そこに書いてありますけれども、適切な治療を行えば必ず直る、しかもこれは完治します。ですから僕は大体3回目くらいまでの人でしたらその回は終わりという事で完治しましたという事で外来を終了とカルテに書きます。但しまた次に起こる可能性があるのでそのお話をして、もしなったら早めに相談して下さいという事だけ言っておきます。一番まずいのはぎりぎりのところまで行って自殺企図して運良く助かって病院に来るというのもこれは綱渡りです。だから例えば自殺まで行かないけれどもなんとなく死にたい雰囲気があったらはっきり聞いてあげた方が良いです。何か最近調子悪いけれど死にたいと思う事ないかと。死ぬ事を言葉にするのはタブーですが、一番そこが肝心なのです。やはりその様な感じで救える命を何とか救う為には皆様方にとにかく鬱をよく知って頂く、知って頂く為には今日のプリント、これだけあればもう十分です。もう十二分過ぎるくらいです。どうぞお家へ帰りましてからゆっくりもう一度目を通して頂ければと思います。それから何か分からない事があればお電話頂くか、僕がいなくてもうちの父がいますから聞いてみて下さい。でも少し回答が怪しい時が、うちの院長、時々鬱の患者さんに頑張りなさい、しっかりしなさいと言いますけれども、それは駄目ですから。元気で仕事を出来る時は良いのですけれども、調子が悪そうな時には頑張っては禁句です。これをすると余計に追い込んでしまいますから、励まさない。これはイロハのイです。それから国家試験の時に鬱病の患者さんを診たら、しっかり頑張れと励ますと丸を付けたら、それで下手をすると国家試験に落ちます。そのくらいイロハのイなので、どうぞ励まさないという事だけ覚えて下さい。あとは専門家に回せば良いと思います。ちょうどお時間になりましたので、つたない話でしたけれども終わらせて頂きます。どうもありがとうございました。


交換留学生離釧挨拶


アンドリュー君

皆さんこんにちは。日本に来たかった理由はお父さんと日本に3年前に来た。その時日本で勉強したいと思った。日本での印象は最初は日本の文化とアメリカの文化の違いが面白かった。そうしたらフランス語は出来る様になったので、次は日本語にチャレンジしたいと思った。そうしたらその時、日本の食べ物はすごくおいしかったと思った。例えばラーメン、刺身、天麩羅、蕎麦、寿司。だから日本に来たかった。日本に来て困った事はお世辞。日本はお世辞を言う。日本は思っている事と言っている事が違う。アメリカ人はいつも思っている事を言う。だからちょっと大変でした。最初に初めて来た時。今でも日本語を勉強している。読む事と聞く事は出来るけれど、しゃべる事は出来ない。大変です。まだ難しい。大学に行っても日本語を勉強したい。今年はすごい面白い。だからまた日本に来たいです。本当にありがとうございます。

風花さん

皆さんこんにちは。風花です。本当の名前はPrasidn mronr Boothsagonでタイから来ました。今、武修館高校の2年生です。日本に来て去年8月から釧路に来ました。釧路はタイと違ってちょっと寒いですけれども、とても良いところです。私は6月18日にタイに帰ります。でも本当はもう少し釧路にいたいです。日本語はとっても難しいです。特に漢字がとっても難しいです。日本人は皆、とても優しいです。皆さんありがとうございました。





新 入 会 員 紹 介
氏 名 田嶋 哲也 この度歴史と伝統のある釧路ロータリークラブさんに入会させて頂きました。何卒よろしくお願い致します。27年振りに北海道に帰って参りました。皆さんにご指導頂きながら、育てて頂きながら釧路市に少しでもご奉仕出来る様に努力させて頂きたいと思います。何卒よろしくお願い致します。
会 社      サントリー葛路支店
職業分類 洋酒製造
推薦者 清水幸彦  五明正吉

川澄重雄会員送別会    (5月31日 あぶり家)
例会で思い出を 久島会長から送別の言葉 楽しい思い出を 胸がいっぱいです・・・

皆様本当に3年間お世話になりました。ありがとうございました。ただただ感謝の気持ちで一杯でございます。先日も盛大に送別会を開いて頂きまして、まだ何か後ろ髪を引かれている思いで歓迎されていると思っているのですが、会で非常に暖かいお言葉を掛けて頂いた上に二次会では大道住職の方から素晴らしい戒名を付けて頂きました。辞表を胸に仕事をするというのは非常に決意がいるという様に言われておりますが、戒名を胸に仕事をしていくという事はまさに「死ぬまで頑張れ」という励ましだと思います。仕事だけではなく色々な、自分の人生を掛けて励まして頂けたのだと温かい愛情を感じて東京で頑張っていきたいと思っております。この3年非常に充実した生活を送らせて頂いたこの釧路なのですが、必ずしもその目先だけ見ていると明るい話ばかりではありません。でも2、3年先ではなく、見方を変えて10年、20年先を見るとやはり本物の自然がある、本当の食材がある、安全な食材がある、そしてなによりもまず素晴らしい人達がいる。時間の流れもゆったりして本当に人間らしい都市だと思っています。こうしたものに必ずや脚光が浴びてくるでしょうし、何とかここを切り抜ければ次の未来がくる。2度あることは3度あると言いますけれども、私今回2度目の勤務なのですが、是非もう1度戻って新しい交流をさせて頂ければありがたいという事で密かに画策を始めていきたいという様に思っている次第であります。これから東京に行って厳しい暑さの中で果たしてリハビリ出来るかどうかという事が私にとって最大の課題なのですけれども、ここに大きな皆さんとの繋がりをそのまま引き継いで次に繋いで行きたい、釧路の応援団として東京にいても心を釧路に半分は置いていくつもりでいますので、何かの折には釧路のアピールに尽くしていきたいですし地域の発展の為に何とか微力ではありますけれども頑張っていきたいという様に感じております。私の後任は安藤君に紹介頂きましたけれども、釧路3度目のおつとめという事で非常に釧路を愛している男であります。若干酒は弱いので皆さんに育てて頂くしか無いかと思いますけれども、非常にデジタルにも詳しいですし自然にも詳しいところがありますので、私以上にかわいがって頂ければありがたいという様に思っております。最後になりますけれども、ロータリーの皆様方の益々のご発展、そして地域の発展を祈念させて頂きましてささやかな挨拶とさせて頂きます。お別れというよりはまたお会いしたいという気持ちを込めて挨拶をさせて頂きます。この後申し訳ありませんが次の日程がありますのでこの席ははなれさせて頂きますが、心はここに半分おいてあるという事で何かの折には是非連絡を頂きたいと、東京で寂しくしているはずだという事で訊ねてきて頂ければ、時間を空けて是非渋谷の界隈をお付き合いさせて頂きたいと思っております。本当に3年間ありがとうございました。


 

      夜間例会 6月9日 「クラブアッセンブリー」   
    
                 


川澄 重雄 3年間本当にお世話になりました。

本日合計 本年度累計
37,000円 1,914,190円


日時 会員数 出席率
5月26日 99名 88.9%