1.嵯峨育英会奨学金
釧路ロータリー嵯峨記念育英会は、釧路ロータリークラブ創立会員で、北海道地区のガバナーを努められた、故嵯峨晃氏が、昭和37年に財団法人嵯峨青少年育英会として創立されたものを、昭和50年釧路ロータリークラブが引き継ぎ名称を釧路ロータリー嵯峨記念育英会に変更し、我がクラブの青少年奉仕活動の柱として取り組み継続発展してきました。
社会公共への奉仕の信念に燃える優秀な学生であって経済的な理由により就学困難な者に対し、学費の援助を行ってその就学を遂げさせる。また、青少年団体及び個人の顕著な活動に対し、褒賞を贈与してこれを激励する。
1. 本年度新しく奨学生となった新一年生を5月例会に招待し祝福する。
2. 来春に卒業する本年度奨学生を3月例会に招き、卒業後の抱負を語っていただき、記念品を贈呈し激励する。
3. 今後の事業存続と発展のための財源確保を計るべく、会員に理解と協力をお願いする。
1.学校推薦状(学業、家庭環境を加味、形式は自由)
2.本人による願書(写真(5×4.5cm)を添付してください。)
3.家庭状況書
4.本人による(400字×2枚以内)作文(テーマ「高校生活に思うこと」)
・申請方法及び提出書類方法のについてはPDFをクリックして下さい。以降ダウンロード。
2.米山基金奨学会
当委員会は「ロータリー財団寄付推進委員会」「米山記念奨学会委員会」「嵯峨記念育英会委員会」という3委員会が属しており、米山月間(10月)、ロータリー財団月間(11月)などを通じて財団並びに奨学会の存在意義を理解して頂けるような活動をしてまいります
★外国人留学生を支援する民間最大の奨学団体です★
財団法人ロータリー米山記念奨学会は、勉学・研究のために日本に在留している私費外国人留学生に対し、日本全国のロータリアンからの寄付金を財源に奨学金を支給し支援する民間の奨学財団です。
ロータリー米山記念奨学会は、将来母国と日本との懸け橋となって国際社会で活躍する優秀な留学生を奨学することを目的としています。
優秀とは
1. 「学業」に対する熱意や優秀性
2. 「異文化理解」
3. 「コミュニケーション能力」
上記への意欲や能力に優れている点が含まれます。
ロータリー米山奨学生は、ロータリークラブを通して日本の文化、習慣などに触れ、社会参加と社会貢献の意識を育て、将来ロータリーの理想とする国際平和の創造と維持に貢献する人となることが期待されます。
3.国際奉仕事業
3-A.ブータン浄水器設置事業
1 ~ブータンってどこ?どんな国?~人口約70万人。北は中国、東南西はインドと隣接しているブータン王国。そう説明されてもいまいち場所がピンとこない人が多いと思います。雷龍の国,最後の秘境と評されるブータンですが,「国内総生産」(Gross Domestic Product:GDP)ならぬといえば「国民総幸福量」(Gross National Happiness:GNH)という国家理念を提唱したことで知られていますし、東日本大震災が発生した直後に多額の義援金を送金してくれた国としても知られているところです。また、2011年の秋には、ブータンのワンチェク王が若き王妃を伴って来日しました。そのときの様子がマスコミで取り上げられ、日本でもブータンのことが割りと多くの人に知られるようになったかと思います。それでもブータンは、タイ、マレーシア、シンガポールなどといって東南アジアや欧米諸国と比べると知名度が低く、まだまだ馴染みがないかと思います。
2 訪問のきっかけ
もともと,ここ数年,釧路RCでは,グローバル補助金・地区補助金を活用して,3330地区のタイ・プーケットにて現地の幼稚園・小学校に浄水機を設置する事業を行っておりました。そのタイでの事業を知った方からブータンでも類似の事業ができないかと声掛けがあり,現地を視察することにいたしました。
3 ティンプーロータリークラブ
初めてブータンを訪問した際,ティンプーロータリークラブの案内でブータンの首都ティンプー市内にあるZilukha (ジルッカ)Middle Secondary Schoolという学校を視察しました。ティンプーは,ブータンの首都ですが,このティンプーに,数年前に創立したばかりのティンプーロータリークラブがあります。そのティンプーロータリークラブの方に案内していただきました。
さて,視察した学校は,日本でいえば幼稚園から中学生までの生徒が通う学校で,1983年創設の公立校でした。生徒数は1,000人を超える大きな学校ですが,その8割の生徒が貧しい家庭環境にあり,遠方から通っている生徒が多いとのことでした。ブータンの教育制度では,6年生までが通うprimary school、7-10年生までが通うmiddle secondary school、そして、11,12年生が通うhigh secondary schoolに分類されています。私立に行く場合は別ですが、公立の学校に通う分には教育費は無料です。優秀であれば大学、さらに国費で海外留学も認められています。このような大きな学校ではありますが水環境はあまりよくありません。学校の校長先生から,水環境に関しては,現在、「3つの問題」があると説明してくれました。
1点目は,絶対的な貯水タンクのサイズが小さいということです。そもそも上水道が日本のように整備されていません。ティンプーでは、朝と晩の2回,市から水が供給されます。供給される水を貯水タンクに貯めることになります。したがって,タンクが小さいとそれだけ使える水が少なくなります。タンクに供給された水で、生徒、先生が使うトイレを流し,また,普通に手を洗ったりする際に使用します。飲み水にはなりません。生徒たちはトイレに行って手を洗うといっても一回あたり10滴程度の水しか使えません。また、ご飯を食べた後に手を洗うといっても1人あたり10秒ほどしか使えません。
2点目は,きちんとした生徒の手洗い場所がないということです。校長先生の発案で、一本の管に何箇所か穴を開け、その穴から噴水のように出てくる水を使って手を洗うことが一応はできるようになりましたが、絶対的に使用可能な水量が少ないことと,生徒数が1,000人を超えている以上、洗い場所としても全然足りません。蛇口をひねれば,水が出るし,その水も飲むことができる日本とは大違いです。
3点目は,供給される水はそのままでは飲むことができないということです。浄水するフィルターが必要だということです。行政もなかなかインフラにかけるお金がないそうなのです。
そこで,現地のティンプーロータリーのメンバーと協議し,ロータリーの補助金及び釧路ロータリークラブの会員からの拠出金を基に,これらの問題点をクリアーするため約5300ドル(55万円程度)の予算でサイズの大きい貯水タンクを仕入れ,また,子ども達が対面しながらきちんと手を洗えるような手洗い場を設置することにしました。
実際の設置事業は,地元のティンプーロータリークラブを通じて行いました。その事業が完成したため,その完成式に参加するため今年の9月に再び,ブータンを訪れました。子ども達に温かく迎えられ,入れ替えて大きくなった貯水タンクや新たに設置した手洗い場の前で除幕式を行いました。手洗い場では,本当に子ども達が嬉しそうに手を洗っておりました。ただ,手洗い場で同時に手を洗うことができるのは30人程度です。この学校には1000人を超える生徒がいるため本当は複数の手洗い場を設置できればよかったのですがはじめての支援だということもありこの程度にするほかなかったということです。
学校側からも感謝の言葉をいただき,生徒を代表してある小学校高学年の子,あるいは中学生と思われる子から流暢な英語で感謝のスピーチをいただきました。シェークスピアの戯曲から引用した一節でスピーチを締めるという素晴らしい内容でした。
ブータンでは,ゾンカ語という言語が使用されているのですが,国の教育方針として授業などはすべて英語で行うことになっております。そのため小さい子ども達は皆きれいな英語を話すことができます。教育レベルは高いですが水の衛生環境自体はまだまだ十分ではありません。また,遠方から通学している子で飲料用の水筒も持ってくることができない子もいると聞きました。その子は友達から水をもらったりしているそうです。タイで浄水機を設置する事業を行った際,生徒だけではなく学校の近隣住民もしくは生徒の親も浄水を飲めるようにということで自販機をあわせて設置し,その売上で浄水機のメンテナンス料を支払うようにしました。このようなシステムをブータンでも導入したらどうかと学校の先生に提案したところ,そうすると自販機の水をそもそも買えない子が出てきて,その子がそもそも学校に来なくなってしまうおそれがある,一番大事なのは,勉強しに学校に来てくれることだと言われ,教育にかける思いが強いと感じました。これも教育費が無料だから成り立つのだと思います。
4月と9月と2回の渡り,ブータンを訪れましたがいずれも首都ティンプー及びその周辺を回ったにとどまりますので,今度は,もう少し時間をとり,数日間かけて国を横断し,奥地まで行ってみたいと思います。
3-B.タイ国カンチャナブリ州での国際奉仕事業
視察日時:2018年4月30日
1 カンチャナブリ州は,タイ国の中でも結核患者数が多く,また,薬剤耐性の患者数も多い。受刑者,HIV感染者のほか,隣国ミャンマーからの移民労働者が多く感染が広がる環境があることが影響している。受刑者,外国人だからといって適切な治療を実施しなければ結局,感染が拡大していくだけであるため結核の予防,結核の治療はすべての人を対象にし,すべての患者を治療することではじめて地域住民全体の健康を回復,維持することができる。そう考えたカンチャナブリ内のある病院(Paholpolpayuhasaena Hospital)の1人の女医(Dr Kittima Noppakaorattanamanee)が結核撲滅のために動いたのが始まり。
2 事業内容としては,X線機械を積んだ移動式トレーラーを使用して,カンチャナブリ内をすべて回り,できる限りの人たちを対象にスクリーニングするというもの。そのためには医療サポートチームが必要なだけでなく,この事業内容を知らしめるためのキャンペーンを実施することが有益であり,そのキャンペーンを手伝うための人的・物的資源が必要となる。さらに結核治療自体に必要な金銭的な援助も必要となる。そこで,2017年春頃から各方面(行政,民間企業,住民)に対し,結核予防・撲滅の必要性を説き,結核予防・撲滅事業への協力を求めた。なかなか理解が得られない中,昨年4月から,女医を中心にした医療スタッフが先行して,まずは病院関係者等,医療スタッフに近い人たちを対象にしてスクリーニングを開始した。また,平行して毎月1回,刑務所に赴き,スクリーニングを実施した。病院関係者等比較的身近な人たちを対象にしたスクリーニングを第1段階として,次に,労働者を対象にしたスクリーニングを第2段階,そして,それ以外のすべての住民を対象にしたスクリーニングを第3段階と位置づけてスタートした。第1段階は2017年の4月から9月まで。現在は第2段階に入っている。すでに合計3万人を対象にスクリーニングしている。第1から第3段階終了まで約1年半がかりのプロジェクトである。住民を対象にしたスクリーニングは対象も広いためすでに同時平行して行っているところである。タイ人か否か問わず,できる限り全員を対象にスクリーニングしたいと考えていたため,スクリーニングする際には氏名等をカードに記入してもらい一人ずつデータを収集している。
3 第1段階の時点ではなかなか理解・協力を得られなかったため,女医は1人でこの事業を推進し,そのために1人で涙を流す日々を過ごしていたという。そんな中,カンチャナブリ内にある7クラブの一つであるManeekanRC(マニカーンRC)(ニタヤ会長(女性):メンバー数30人程度)がこの事業に手を差し伸べることになった。これが今回のグローバル補助金事業(以下「GG」という)である。マニカーンRCの「マニーカン」とは,タイ語で「宝石」を意味し,「カンチャナブリの宝石」ということでメンバーが全員女性となっている。マニカーンRCがホストクラブ,釧路RCがインターナショナルクラブ(スポンサークラブ)となり,2017年秋頃にオンラインツールを通じてGGの申請をし,2017年10月,承認されるに至った。
4 グローバル補助金の事業内容は,メディアを活用した結核予防・撲滅キャンペーンの実施,結核診断(スクリーニング)のキャンペーンの実施,結核予防講習の実施,結核患者の発見から治療につなげるためのプロセス,ノウハウの提供等といったことである。カンチャナブリ保健省がキャンペーン実施のための人的支援をしている。
5 今回,訪問したのは,移動式X線を用いてスクリーニングを行っている現場二箇所である。最初の訪問地は,カンチャナブリ州に14区ある区の中のTamuang地区である。ここの寺院で大々的なキャペーンが行われていた。境内の敷地に,多くのテントが張られ,多くの食事と飲み物を無料で提供されていた。また,看護師も派遣され,訪れた人の血圧を図ってもいた。移動式X線機械が積まれたトレーラーも来ており,希望者に対しスクリーニングを行っていた。テント内で飲食を振る舞う人はもちろんだが,テントを訪れた人にもマニカーンRCが製作した「Stop TB」(結核撲滅)とタイ語で書かれた水色のTシャツが配布され,皆,これを着用していた。私達も事前にこのTシャツをもらっていたのでこれを着用して訪問した。1000人以上もの人が集まり,さながら祭りのような状況であった。この日は午前7時から午後9時までこの場でスクリーニングをするとのことであった。第2段階の一環として,翌日以降,X線機械を積んだトレーラーで近隣の工場を回り,工場で働く労働者を対象としたスクリーニングを行う予定であるとのことである。この事業に賛同する企業からの寄付金が寄せられ,寄付金の紙幣を供花のように見立て,行列を作り,寺院に納めるという儀式が行われていた。大々的なキャンペーンが実施される日であったため,カンチャナブリ州知事(軍人と思われる)が現場を訪問し,スピーチをしていたし,テレビ局も取材に来ていた。
二つ目の訪問地は,学校の広場のような場所であった。ここは別の区であったが,対象は住民である。7月まで,この場所で,毎日,午前9時から午後5時までスクリーニングを実施しているとのことである。
6 スクリーニングした結果,結核患者であることが判明した場合,医療サポートチームにより適切な治療を基本的に受けさせることになる。女医いわく,とにかくカンチャナブリでの結核の発生を止めたい,撲滅したいとのこと。カンチャナブリからスタートしたこの事業を今後,カンチャナブリ以外のところでも実施していきたいとのこと。一方,マニーカンRCのニタヤ会長は,結核の撲滅事業を,国際ロータリーのポリオ撲滅のような事業にできないか検討しているところである。
4.青少年奉仕事業
青少年世代の健全育成はロータリーとして重要な奉仕活動のひとつとなっております。 当クラブでは主に以下のような事業を支援・サポートしております。
「釧路ロータリーカップ アイスホッケー大会」は、釧路地域高校生の体力向上、競技における技術の取得、実戦の経験から得られる精神力の強化等、総合的にチームと選手のレベルアップを図ることを旨として開催されてきた。近年、帯広等他地区の高校生を加え、交流の場としての側面も生まれている。本年は全道・全国の強豪校を含めて参加対象を拡げ、更なる選手育成・チームの強化を目指し、スポーツ(アイスホッケー)を通じた釧路地域の青少年育成を目的として開催する。
全道規模の中学硬式野球大会が少なく、釧路地域での開催が稀有なことも相まって参加チームが増加傾向にあり、注目度の高い大会として認知されてきた。全道より多くの中学生が集う今大会がスポーツ(野球)を通じた青少年の健全育成を主として選手の競技技術力向上とチーム強化、更には親善・交流の場として有益と捉え、支援・協力することを目的とする。
■2016年の大会の様子
■2017年の大会の様子
■2018年の大会の様子
ロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)は年齢14~30歳の若者を対象に、スキルと人格を養いながら、奉仕、高い道徳的基準、平和といったロータリーの価値観を学ぶ機会を提供することを目的としています。RYLAを通じて、地域社会の若者たちがリーダーや良き市民としての資質を養い、人間として成長するのを助けることができます。
■2016~2017年度 第36回ライラセミナー in るべしべ
■2017~2018年度 第37回ライラセミナー in 稚内
■2018~2019年度 第38回ライラセミナー in 士別